【ブックマーク推奨】おちばのJ-OSLER・内科専門医攻略記事まとめ【随時アップデート】

おちば

こんにちは!おちば(@autumnleaveskid)です!

数年前に始まった新内科専門医制度、通称「J-OSLER」。

色々な場所で話題になっているこの制度ですが、研修医の先生方や学生さんは、いまいちJ-OSLERのイメージがわきにくいかもしれません。

また、専攻医の皆さんも、J-OSLERを実際に始めてみて「思ったよりしんどい」「スムーズに進める方法がないか」と悩んでいる方は多いはず。

これまで当ブログでは「内科専攻医は忙しい」という前提に立った上で

  • 何からどう始めればスムーズか
  • どうすれば効率が良いか
  • コレを知っていたら楽だった

などについて、実際の僕の経験をふまえて記事を作ってきました。

おちば

僕は、内科専攻医2年目には症例登録、病歴要約まですべて必要な量を作成しました。

このページでは、いままで作った記事を順序立ててまとめることで、知りたい情報を調べやすくしてみました。

随時アップデートしていきますので、ブックマークなどをして繰り返し訪問していただき、気軽に読んでもらえたら嬉しいです^^

目次

J-OSLERを始める前に

初期研修医の方などは、J-OSLERって一体どんなものなのか?何から始めたらいいのか?というイメージがわかないかもしれません。

概要が知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。

●育休を取得する予定でもJ-OSLERは6ヶ月までなら休んでも留年にはなりません。

●専攻医のあいだに結婚・出産を経験したら、J-OSLERと並行してやっておきたいことがあります。

●賛否両論ありますが、個人的に初期研修医のうちからJ-OSLERをする必要はないと思っています。

①症例登録

J-OSLERの第一関門としての症例登録。

  • 症例160例を、70疾患群登録する第7世代以降は120症例、56疾患群以上

ことが必要です。

外部の審査はないので、質より量を意識して、早く登録していきましょう。

●効率よく進めるには、テンプレを使っていきましょう。

●ただし、後に待っている病歴要約のことを考えると、登録はやみくもにすすめていくのではなく、全ての疾患群を埋めることが大切です。詳細は以下にまとめています。

どんなペースで症例登録をしていくべきか、悩んでいる方はこちらの記事をペースメーカーとして使ってみてください。

②病歴要約

次に必要なのは病歴要約です。

各診療科で症例登録したうち、

  • 29症例
  • 主訴、現病歴、既往歴、入院後経過、考察など、形式に則ったレポート

作っていきます。

●文献の引用方法など細かい点に注意が必要です。

●病歴要約の検査結果は、テンプレートを使うことで時短しましょう。

●考察を作る時に困ったら、AIをうまく活用しましょう。

あっという間にPubmedから文献を拾ってきて考察が完成します。凄まじい時短効果があります。

●自分で本を使って勉強しつつ調べるなら、エビデンスをいっぱい載せているものから孫引きするのがオススメです。

●29症例を作り、指導医のOKが出たら、プログラム責任者に「一次評価」という形で評価をしてもらいます。それが終われば、外部指導医による「二次評価」です。

③学会参加

J-OSLERは、レポートさえすれば終わり・・・ではありません。

「学会参加」は、意外と面倒で、どの学会でも良いわけではありません。自分の参加予定の学会がカウントされるかどうかは必ず事前にチェックしておきましょう。

●学会発表の写しをJ-OSLERのページにアップする際は、抄録のスクショを使いましょう。

④J-OSLERでその他にやること

レポートと学会参加さえ乗り切れば、あとはもう一息。

  • 院内の講習会
  • 多職種評価
  • プログラムの評価
  • 指導医の評価

など、細かい作業をこなしましょう。

講習会の受講」はやや面倒で、病院によっては開催していなかったりすることもあります。

回数が足りていなくて困っているのであれば、内科学会が公式に出している「内科学会専門医共通講習 e-learning」を使ってみてもいいかもしれません。(青字をクリックすればリンクに飛べます)

1講座2200円(税込)と有料ではありますが、e-learningなのでいつでも受講可能なのが便利ですね。

⑤内科専門医試験、そしてサブスペ専門医取得を目指そう

症例登録、病歴要約の二次評価、学会・講習会参加、細かい作業が終わったら、J-OSLERは無事終了です!お疲れ様でした。

あとはゆっくり過ごしてくださいね・・・と言いたいところですが、その後もまだまだ待ち受けているものがあります・・・!💦

J-OSLERが終わったら、内科専門医試験が待っています。意外と難しく、きちんと対策が必要です。

●内科専門医試験の合格率は90%程度で想定されていますが、3年連続で下がってきています。

第1回(2021年)の合格率:94.5%  (1856/1965人)

第2回(2022年)の合格率:90.0% (2246/2495人)

第3回(2023年)の合格率:85.3%  (2416/2833人)

専攻医

毎年下がってきてるの、怖すぎる…!

ぼくが受験した第2回のデータについてはこちらで詳しくまとめています。

実際に受けてみた感想と、勉強スケジュール、上記で挙げた参考書の進め方を記事にしてみました。

●使った参考書についてまとめました。

●Twitterの有志のみなさんと協力して、第2回の専門医試験問題の復元もしました。

復元する作業は大変でしたが、いろいろな方と一致団結して問題を作れたのはとても楽しかったです(^^)

(2024/4現在、申し訳ありませんが、非公開としております)

※ちなみに、第1回の過去問、第3回の過去問についても、ほかの方が復元しておられます。

●内科専門医試験に無事合格したら、専門医の更新についてなど情報収集を忘れないようにしましょう。

●せっかく内科専門医を取ったなら、サブスペJ-OSLERについても同時並行で準備を勧めたいですね。

おまけ;腎臓内科専攻医の後輩に向けて

●腎臓内科専攻医向けに、腎臓専門医(J-OSLER-JINなど)や透析専門医の取得に向けた情報をまとめています。

腎臓専門医取得に向けた記事はこちら

また、透析専門医も取得予定であれば、こちらもあわせてチェックしておきましょう。

⑦内科専門医+サブスペ専門医を取得したら

専門医・サブスペ専門医を取得したら、あとは自分の目指す道を進んでいけますね。

研究をしたいなら大学院に行くのもいいですし、市中病院のトップを目指して総合内科専門医や指導医を取るもよいですし、開業志向の方はご自身の病院を持つことを目指すもよいと思います。

ただ、もしも

家庭を持ったので、もっと家族との時間を増やしたい

・医師をしながら副業を始めたり、起業をして別の分野の仕事に挑戦したい

ワークライフバランスを良くしたい

そういう方は、医局を辞め、あえて可処分時間を作ることで、人生で本当に大切だと思うことに充てるのも選択肢だと思います。

おちば

僕は、「専門医として診療をしながらも、家族時間の最大化したい」という目標があり、専門医の取得後に医局をやめて転職を検討しています。転職しました!

転職を試みる場合は、事前に転職サイトに登録しておくことで求人情報をメールで定期的に送ってもらうことができます。

↓にオススメのサイトを載せておきますね。

おすすめサイト特徴
【医師転職ドットコム】
30000件を超える求人案件があり、営業拠点が全国に7ヶ所あるため扱っているエリアが広い。エージェントさんが優しくて仕事が速い。
【民間医局】

大手中の大手。
毎日1000件以上の求人を更新しているので選択肢が多い。
【マイナビDOCTOR】 様々な医療系の人材紹介サービスを展開しており、医療機関と結びつきが強いため、求人の種類が多い。
【リクルートドクターズキャリア】 希望する働き方や目的をきちんとヒアリングし、求人の傾向や相場などを踏まえて転職先をオススメしてくれる。

詳しくはこちらの記事でもまとめています。

●医局をやめようかどうしようか悩んでいるのであれば、情報収集と価値観の棚卸し(自分の大切なものがなにかよく考える)の2つをキッチリ行うのがいいと思います。

●僕は家族との時間を増やすために医局をやめる選択をしましたが、その過程でたくさんの本を読みました。

●実際に医局の外の市中病院で3ヶ月間働いてみた経験をまとめてみました!後悔は全くありませんが、医局退局で後悔するパターンもあるので、人によって向き不向きがありそうです🤔

まとめ

J-OSLERは大変ですが、きちんと対策をすれば期間内に終わらすことは難しくありません

早めに終わらせて、自分の人生で、本当にやりたいと思えることに集中できるよう、頑張っていきましょう

おちば

このブログが、みなさんのお役にたてば幸いです!

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この記事を書いた人

アラサーの男性医師。内科専門医/透析専門医/腎臓専門医。
腎臓内科医として市中病院で勤務しつつ、フルタイム妻と一緒に実家遠方子育て中。(育児休業後)
忙し過ぎる若手医師向けに、医師のキャリア・専門医試験/レポート対策・仕事のコツ・医学の勉強などお役立ち情報を発信しています。
医師として頑張りたい、けれど家庭やプライベートも同じくらい大切にしたい!
そんな人の力になれたら嬉しいです。
趣味は音楽、読書、公園巡り。

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