初期研修医2年目の時にやっておきたいこと6選

専攻医

研修医の時にアレやっておけばなあ・・・

研修医

初期研修の間は、しっかり勉強しなきゃ・・・でも、本当にそれだけでいいのかな

目次

初期研修2年目の過ごし方

突然ですが、初期研修医の皆さんはどんな研修生活を送っているでしょうか?

また、医学生の方(このブログみてるのかな?)は、どんな研修をしたいと考えてますか?

今日は、専攻医になって以降感じた、初期研修医の時に、自分がやっておいて良かったことや、やっていなくて後悔したことをまとめたいと思います。

こんな人におすすめ

・初期研修医2年目で、少し時間や精神にゆとりがある

・医学生や初期研修医1年目で、これから何をすればいいか悩んでいる

初期研修医の時にやっていてよかったこと/やっておきたかったこと

僕の考える、初期研修医でやっておきたいことは、以下の6つです。

初期研修医2年目のうちにやっておきたいこと

①医学の勉強・JMECC

②お金の勉強

③自炊(電子書籍化)

④ブログ・SNS

⑤読書

⑥旅行

①医学の勉強/講習会の受講

当たり前ですが、研修病院がハイパーかハイポかに関わらず、医療の勉強は医師である限り一生必要です。

特に、最初の2年間は、医師としてのスキルを形作る大事な期間。

初期研修医のうちに、特に、

①感染症

②救急

③総合内科

の知識は、最低限、必要なように思います。

専攻医

専攻医になって「グラム陽性球菌に対して効く薬ってなんだろう?」とか「SpO2が下がってる。どうすればいいんだろう」とか一つ一つ基本的なことを調べる時間はあまりないからね・・・

逆に言えば、これらの3つをしっかり学んでおけば、初期研修のうちは専門領域については細かい・深い部分を学ぶことは必須ではありません。

自分の専門にしたい分野を深めるのは良いとは思いますが、進まない診療科のマニアックな知識はそこまで必要ないかも。

まずは最低限、常識と言われる範囲の知識を学びましょう。

また、この時期はJMECCJATEC緩和ケア研修会など自分が将来的に必要な可能性のある研修会を受けておくのがおすすめです。

たとえばJ-OSLER(内科専門医制度)では、初期研修の時期を含め1回のJMECC講習の受講が義務付けられています。

また、産業医に興味のある人は、学会が開催している集中講座も受講しておくのが良いかもしれません。(1週間くらい仕事休まなくてはいけません)

専攻医になってしまうと、忙しすぎて余裕がない!となることはしばしばあります。

時間のある方は受講しておきましょう。

おちば

僕はJMECC、緩和ケア研修会を受けました。個人的に後悔しているのは、産業医を取得しておけばよかったという点です。
取得に時間がかかる(1週間程度)し、抽選も当たりにくいです。

②お金の勉強

医師の皆さんは、それなりに高額の給料を1年目からもらえる人が多いと思います。

お給料を手にすると、飲み会や衣服、車など、贅沢をしたくなります。

しかし忘れてはいけないのは、初期研修医のうちは「犠牲にする時間が多いから、もらう給料が多い」という点です。

お金の勉強は、自分の人生でやりたいことの優先順位をつけることにつながるので、自分の価値観や考え方を見つめ直すために格好の手段です。

おちば

僕は専攻医4年目くらいからお金の使い方や考え方を勉強するようになりました。これまで浪費しがちだったので、もっと早めに知っておけば・・・と後悔しています。

最初のステップとして、まずは家計簿アプリを入れておき、自分の収入と支出をきちんと把握するのは必須です。

お金の勉強の方法としては、

  • 本を読む
  • YouTubeでお金についてのチャンネルを見る
  • 株など投資を少額から始める
  • 簿記・FPなど資格を勉強してみる

など、様々なツールがあります。

おちば

個人的にはリベラルアーツ大学というチャンネルが勉強になりました。

貯金をするために医学書をケチったり人間関係を極端に狭くするのはもちろん本末転倒ですが、お金の使い方を学ぶことは、自分の価値観を学ぶことに繋がるので今後の人生に役に立つ思います^^

※お金の勉強の入門としては簿記とFPがオススメです。

③自炊(電子書籍化)

電子書籍

①②で述べた、医学の勉強やお金の勉強をする上で、重要なのがその勉強方法です。

以前は紙媒体の勉強をしていましたが、僕は専攻医4年目で電子書籍化を導入しました。

自炊することで、

  • 場所を選ばずに調べ物が出来る
  • 自宅や医局の本棚もスッキリして掃除の手間がなくなる
  • フリマアプリ(メルカリなど)で裁断済みの本もそれなりの高額で売れる

など、正直いいことだらけです。

自炊するかどうか迷っている方は、ぜひ初期研修の時間がある時期に、自身の医学書をまとめて電子書籍化してみてください♪

自炊している人は身の回りではまだまだ少数派なように感じますが、一度導入するとその便利さに驚きますよ。

④ブログ

自分の学んだことや考えたことをアウトプットする場所は、一つは持っておくことが重要だと思います。

アウトプットの方法は様々で、話すことが得意ならYouTube,写真や図でまとめるのが好きならばInstagram、短い言葉でまとめるのが得意ならTwitter、しっかり書くのが好きならブログなど。

自分の日々の勉強を、人に教える形でまとめるのは学習効率の点でも有効ですし、他の人に経験を共有して多少なりとも他者貢献ができていると感じると、日々が充実するように思います。

※ちなみに、僕はこのブログを「ワードプレス」というツールを使って作りました。最初は苦労したものの今は、楽しく更新・カスタマイズさせてもらっています。

もしも手っ取り早く始めるなら、アメブロnoteなどがおすすめです。

⑤読書

みなさんは、社会人になってからどのくらい読書をされているでしょうか?

20-40代の社会人の平均は、30〜40分のようです。(n=300)

あなたの読書時間、世の中と比べてみませんか? – hontoより引用

初期研修の時期は、1年目のはじめは難しいかもしれませんが、

2年目あたりになると余裕ができてくる人も多いでしょう。

そんな時間のある時におすすめなのが読書です。

医学書や医学に関する本は読んだ分だけ自分の血肉となって、普段の診療で役立ってくれます

また、医学に関係ない読書も、知らなかった考え方を取り入れたり、自分を見つめ直すいい機会になります。

漫画も、いろんな学びがあるので個人的には好きです。

おちば

鬼滅の刃なんて、そのセリフをまとめた自己啓発本が出るくらいですから…笑

良書に当たれば、その後の生き方、考え方のブラッシュアップに直結することがありますので、とても効率のよい自己投資だと思います。

専攻医になったり、家庭を持ったりすると時間をゆっくりと取ることがなかなか難しくなります。

⑥旅行

友人や家族など自分の大切な人との旅行は、最高の時間の使い方、最高の投資だと思います。

研修医の間は、お金や時間を旅行なんかに使うより、勉強や仕事に使ったほうが良いのでは?と思うかもしれませんが、そんなことはありません。

投資では一般的に「利回り」とか「配当」という言葉があります。

利回り=「その投資で利益がどのくらいか」

配当=「株を保有することで定期的にもらえるお金」

みたいなものです。(わかりにくかったらすいません笑)

旅行を投資の目線で考えるなら、

お金は増えないけれど、幸せな思い出を何度も思い返すことができるという意味では「利回りが無限大」と言っても過言ではないですし、思い出を思い出すたびに「配当」をもらっているみたいなものだと個人的に思っています。

是非、大切な人と、本当に楽しいと思える旅行に行って、最高の思い出を作ってみてください^^

おちば

研修医の終わりに同期と一緒に行った旅行が楽しすぎました。一生覚えていると思います。

まとめ:初期研修の時間を大切に・・・!

初期研修中、とくに初期研修医2年目は、余裕のある時間を過ごせる最後の年だと思います。

医師人生の最後のモラトリアムと言えるかも。

勉強も大切ですが、遊びを含め色々な経験をすることで、豊かな人生の土壌作りができたら良いですね。

参考になれば幸いです。

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この記事を書いた人

アラサーの男性医師。内科専門医/透析専門医/腎臓専門医。
腎臓内科医として市中病院で勤務しつつ、フルタイム妻と一緒に実家遠方子育て中。(育児休業後)
忙し過ぎる若手医師向けに、医師のキャリア・専門医試験/レポート対策・仕事のコツ・医学の勉強などお役立ち情報を発信しています。
医師として頑張りたい、けれど家庭やプライベートも同じくらい大切にしたい!
そんな人の力になれたら嬉しいです。
趣味は音楽、読書、公園巡り。

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