J-OSLER

【J-OSLER攻略】忙しい人のためのJ-OSLER講座【症例登録する前に知っておきたい3つの最重要ポイント】

こんにちは!

内科専門医を目指すみなさんは、J-OSLERと呼ばれる制度を知っておられると思います。

でも、

レポートの登録どのくらいのペースでやってけばいいかわからない・・・

時間がかかりそう・・・

など、不安や心配は多いと思います。

僕も、専攻医をスタートした時点では、わからないことだらけでした。

しかし、J-OSLER留年なんてしようものなら、後輩たちに症例を奪われたり、さらに忙しくなる業務のせいでますます後回しになりで、最悪の場合専門医になれないリスクがあります。

そこで、J-OSLER160症例、29病歴要約を終了した僕が、

「J-OSLERを始める前に知っておきたかった!」

と思う注意点や知っておくべきことをお伝えしたいと思います。

 

おちば
おちば
なるべく効率よく、けれど無難に、J-OSLER乗り切っていきましょ!
 

 

★このシリーズでは、J-OSLERをする方に、僕が思う「最低限知っておいたほうが良さそうなこと」と「それなりに無難に乗り越えるためのコツ」をお伝えします。
★そのため、完成度の非常に高いレポートづくりを目指している先生には参考にならないと思いますのであしからず!笑

前回の記事を読んでいない方はこちらもどうぞ!

今回は、前回の準備編の続き、「症例登録 基礎編」になります。

①症例登録の具体的な進め方(ザックリ)

②症例登録を進める上で大切なこと

の2つについて説明します。

※はやく症例登録を量産したい人は、こちらのテンプレートを使ってみてください^^

【J-OSLER攻略】忙しい人のためのテンプレート②症例登録編【コピペOK】 研修医くん 症例登録のレポートって、個性はあったほうがいいんでしょうか? 専攻医くん 特に求められとらんと思うよ 症例...

症例登録の具体的な進め方

症例登録において入力する項目は、一覧表があります。

公式HPには以下のような表が載っています。

・・・分かりにくいですね。

安心してください。手順自体は簡単なので、ザックリ説明しますね。

①まず、ログイン画面からログイン

②左の 症例 をクリック

③新規登録 をクリック →症例登録のフォーマット画面が出てくる

④患者情報や指導医、施設の打ち込み

⑤症例について500字でまとめ、感想文を300字以内で書く

⑥右下の確認画面へ進む→登録画面へ進む

以上の流れになります。

上記の操作自体は簡単ですし、やっていれば覚えるので解説の余地はありません。

おちば
おちば
では、症例登録を進める上での大切なことを説明していきます

 

症例登録を進めていく上で大切なこと

①質より量を重視しよう

症例登録は、とにかくたくさん登録が必要です。

そのため、いちいち細かいことを気にしすぎず進めていくのがオススメです。

理由は3つ!

質より量を重視すべき理由

①必要な症例登録数が多すぎる

②症例登録しなければ、病歴要約に進めない

③症例登録は、外部機関のチェックがない

必要な症例登録数が多すぎる

まず、専攻医のボーダーラインとして、

専攻医2年目までに120症例

専攻医3年目までに160症例

の症例登録が必要となります。

もみじ

こんなにいっぱい作らないといけないの!?

かなりの量になるので、早く進めていかなければ、あっという間に3年経ってしまいます。

症例を登録しなければ病歴要約を始められない

病歴要約は、「この症例について書きたい!」と思ったタイミングで書けないことが多いです。

何故なら、事前に症例登録を済ませておく必要があるからです。

症例登録は、提出した後に指導医のチェックを経て、登録完了になります。

つまり、病歴要約を書くまでには

症例登録を書く

→指導医に提出

(→必要に応じて修正)

→登録完了

→ようやく、病歴要約作成」ボタンをクリックできるようになる

早めに症例登録だけ済ませておくことで、あとで時間ができた時に病歴要約にすぐに取り掛かることができます。

症例登録は、外部の指導医によるチェックがない

専門医くん
専門医くん
そうは言っても外部の先生のチェックもあるなら、丁寧に書かなきゃいけないんじゃないの?

と思う方も時々みかけますが、外部の機関の指導医は症例登録を見ることはできません。

外部の指導医が見れるのはあくまで「病歴要約」のみ。

基本的にチェックするのはご自身の医療機関にいる指導医だけです。

よって、自身の指導医のチェックでOKをもらえたら、大丈夫です。

クオリティを上げるための時間と労力と情熱は、全て病歴要約の考察に取っておきましょう。

**********

以上の3点から、質はそこそこに、ガンガン症例登録をしていくことをおすすめします。

★症例登録は外部のチェックは無い。

基本的に質より量

②チェックの速い指導医に承認をお願いしよう

症例登録は、一緒に診療した指導医にこだわらず、チェックの早い指導医にお願いするようにしましょう。

先程お伝えしたように、J-OSLERはたくさんの症例登録が必要です。

症例登録をする際は指導医の登録をして、チェックする指導医を指定します。

基本的には、実際にその症例毎に診療した別々の指導医に依頼するというルールですが、

指導医の先生によっては忙しすぎてチェックができない方や、J-OSLERに慣れていない方も多いです。

おちば

中には、J-OSLERのログインのしかたすら知らない人も・・・

こういった先生に依頼した場合、下手すると

1年以上承認を放置されてしまったり (T_T)

他の先生に提出しなおす手間が出てきたり (T_T)

することがあります。

とはいえ、

専門医くん
専門医くん
全く関係のない先生に唐突に症例登録をぶん投げるのは流石に・・・

 

と思いますよね。

誰に提出するか悩んだ場合は、

①一緒に症例を診療した指導医

②一緒に症例を診療した指導医の診療科の部長

③自分の所属する診療科の指導医

の中で最も速い先生にお願いするようにしましょう。

おちば

僕の場合は、自分の診療科の部長がとても仕事がデキる先生だったので、他の診療科で経験した症例に関しても依頼を行っていました。

どっちみち病歴要約のときは、全例自分の所属する診療科の指導医に依頼することになるので、症例登録も一緒にお願いするのは問題ありません。

★必ずしも一緒に診療した指導医でなくてもOK。

→ チェックの速い指導医に依頼しよう!

③疾患群の制覇を優先する

症例登録をひたすら増やす、いわば「量産」をする作業は、全ての疾患群の症例を登録し終えてから行うのがおすすめです。

疾患群についてあまり馴染みのない方もおられるかと思うので以下に説明しますね。

疾患群とは

症例登録を進める上で面倒な注意しておくべきものです。

前回、準備しておくものの一つとしてご紹介した研修手帳には、こんな風に経験すべき疾患の一覧が載っています。

一番左にある1とか2とか番号が振られているものが、それぞれの「疾患群」の番号に当たります。

研修手帳には以下のような記載があります。

【各領域の疾患群の数】

「消化器」9「循環器」10「内分泌」4「代謝」5「腎臓」7「呼吸器」8「血液」3「神経」9「アレルギー」2「膠原病および類縁疾患」2「感染症」4「救急」4

・疾患群の数の合計= 67+3「総合内科Ⅰ,Ⅱ,Ⅲ」

・内科専攻医には,67+3 に大別された疾患群の症例を主担当医として疾患群ごとに最低一つは経験することが求められる.

要するに、70の疾患群があるから、最低でもそれぞれ1症例ずつは症例登録してね

ってことです。

これがかなり厄介で、疾患群によっては「内科志望者全員が経験できるかよ!」と思うものもあります。

個人的に思い入れがあるものとしては、

★感染症-2

呼吸器内科や感染症内科が無い病院にとって厳しすぎるのでは・・・💦

あとは、

★神経-3、4

アイコン名を入力

神経-4はかろうじて低カリウム血症で乗り切れるかどうか。

3は、ギランバレーを待つことを祈るしかないか・・・

このあたりでしょうか。

血液内科や膠原病あたりの疾患群も珍しい疾患が多めなので、一度目を通しておきましょう!

症例の集め方

 

専攻医くん
専攻医くん
普通に専攻医してたらこんなに色んな症例、集まらないよ!💦

そんな専攻医のみなさんにも、経験しづらい症例を集める方法は2つあります。

①初期研修医のときの症例を利用80症例まで可能

②「〇〇の症例が入院したら担当医に入れて」と事前に別の診療科の先生にお願いしておく

しかし、これらはいずれも結構手間がかかる作業になります💦

①については初期研修医と内科専攻医研修をしている施設が違った場合、症例の情報集めるためにわざわざ前の病院に行く必要があります。

②については、他科の先生とのある程度の繋がりがないと難しいのが実情かと思います。

症例集めは中身が薄めな割にストレスがかかる作業なので、本業の仕事や病歴要約を安心して進めるためにも、早めに全疾患群の症例を登録しておいたほうがおすすめです!

 

おちば
おちば
僕は専攻医1年目のうちに全疾患群の症例登録を済ませました。

期限ギリギリだと大変なので、とにかく早めがオススメです。

全ての疾患群をクリアしてから、症例数を増やしていく。

準備すべきもの

さて、ここまでスピードを重視するための方法をお伝えしましたが、何も考えずに登録を進めているとどの疾患群をクリアしたか、どの患者情報を登録したか、後で分からなってしまいます。
 
そこで、前回の記事でお伝えしたように、
 
①研修手帳
②患者一覧
を準備しておき、チェックしていくのがおすすめです。
 

専門医くん
専門医くん
登録状況は、J-OSLERの画面で確認できないの!?
おちば
おちば
J-OSLERサイトの「研修実績」→「モニタリング」で確認画面は見れるけれど、承認が済んでいないと確認できないよ。

 

僕は全疾患群の症例登録が終わっても、指導医のうちのお一人(非常に多忙)に1年以上承認して頂けていない症例があり、ずーーーっとクリアしていない状態になっていました 笑
 
↓の黄色い部分ですね。
 
つまり、指導医の先生が承認に時間がかかると、提出したのかどうか後で分からなくなります。

こんな状態になっても自身では分かるように、手元に研修手帳を準備して逐一チェックしておきましょう。

また、症例登録をしたら退院サマリなどから印刷した患者一覧にもチェックしておくと、後で確認しやすいです。

J-OSLERのサイトでは患者名の記載ができないため、患者IDを打ち込まなければ登録の有無を確認できないからです。

★症例の登録ができたら、研修手帳の疾患群にチェックする
★同時に、患者一覧にも済んだことが分かるようにチェックを入れておく

※ちなみに、よくよく研修手帳を見ていると、「到達レベル」ってやつがAとかBとかCとか書かれていますが、全く気にしなくてOKです。↓

先程も繰り返し述べましたが外部の機関から細かいチェックはありません。

最後の一文にも「症例経験を満たしたとみなす」とある通り、症例の担当医にさえ入っていればその症例の登録はできます。

まとめ

J-OSLERの症例登録で大切な3つのポイント

①症例登録は、質より量。

②チェックのはやい指導医にお願いする。

③まずは、疾患の数より疾患群のクリアを優先する

J-OSLERは大変ですよね。

ただ、逆に考えると参入障壁となっているぶん、内科専門医の資格がある人のほうが、医局をやめた後の就職のしやすかったり、給料が変わってきたりすると思います。

効率よく進めていき、自由の身になれるよう頑張っていきましょう!

■おすすめの本

・なまけもの時間術

2ちゃんねるの生みの親として有名なひろゆきさんの著書です。

「時間術」という本ではありますが、仕事のスタンスや考え方について述べられており面白いです。

J-OSLERを進めていきつつも、仕事以外の時間も大切にしていきたいですね。

■他のJ-OSLER関連の記事はこちらにまとめています。

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おちば
アラサーの男性。内科医。一児の父。 忙しすぎる若手医師に向けて、初期研修、J-OSLER、専門医試験、育児、資産形成などのお役立ち情報を、自身の経験をもとにゆるゆるアウトプットするブログです。趣味は音楽、読書、公園巡り、電車。