J-OSLER

【J-OSLER攻略】忙しい人のためのJ-OSLER講座【症例登録の4つの注意点】

内科専門医を目指すみなさんは、J-OSLERと呼ばれる制度を知っておられると思います。

でも、

専攻医

「J-OSLERのやり方、よくわからん・・・」

専攻医

「時間がかかりそう・・・」

など、不安や不満は多いと思います。

僕も専攻医をスタートした時点では、わからないことだらけでした。

しかし、後回しにしてJ-OSLER留年なんてしようものなら、最悪の場合専門医になれないリスクがあります💦

そこで、160症例を専攻医2年目でクリアした僕が

「J-OSLERをする前に知っておきたかった!」

と思う注意点や知っておくべきことをお伝えします。

おちば
おちば
なるべく効率よく、けれど無難に、J-OSLER乗り切っていきましょ!

★このシリーズではJ-OSLERをする方に、

「最低限知っておいたほうが良さそうなこと」

「それなりに無難に乗り越えるためのコツ」

をお伝えします。

★そのため、完成度の高いレポート作りを目指している先生には参考にならないと思います。あしからず!

 

今回は、前回の記事で書ききれなかった、細かいけれど症例登録で知っておいてほしい落とし穴をお伝えします。

前回の記事はこちら↓

症例登録を進めるときの4つの注意点

注意点①病歴要約に使う予定の症例は、疾患群が被ってはいけない

前回の記事で、症例登録は70の全疾患群のクリアを優先すべきであることをお伝えしました。

しかし、症例登録するときに知っておくべき重要なこととして、

「病歴要約にする予定の症例は、疾患群を被らないように症例登録する必要がある」

ということを知っておいてください。

つまり、疾患群が同じ症例は、病歴要約で一つしか使えないんです。

おちば

ちょっと分かりにくいかもしれないので詳しく説明します。

例として血液の分野の疾患群で症例を登録するとします。

症例登録をすすめる際は、それぞれの疾患群ごとに最低でも1つの症例の登録が必要ですが、「病歴要約にしたい症例」が出てきた際は、症例の登録の仕方に注意が必要です。

血液の分野の症例では病歴要約の提出数は2例以上が条件となっております。

①白血病の症例と②多発性骨髄腫の症例を経験したとして、その2例を病歴要約に使おうと考えても、疾患群が同じであるため使えません。

(別に作っても怒られませんが、他の疾患群でもう一例作らなければいけません。)

つまり、もしも最初から病歴要約にできそうな症例がある場合は疾患群を別のもので登録しておく必要があるんです。

血液の分野であれば、「1の出血性貧血と、2の伝染性単核球症」といった感じです。

これを知らずに登録を進めてしまって指導医の承認をされると、症例の疾患群の訂正するだけでも

再度承認取り消しを直接依頼し、さらに差し戻し

という2段階の手続きが必要で、かなり面倒です。

忙しい臨床のさなかに上級医に対して「疾患群を変更するため」という理由だけで承認取り消し&差し戻しを依頼するのは気まずいので、くれぐれも気をつけてくださいね。

注意点①

病歴要約で使いたい症例は、疾患群がかぶらないようにする

後で訂正は、めんどくさい!

注意点②外来症例や初期研修の症例を序盤に使いすぎない

症例登録や病歴要約は、専攻医になってからの入院症例だけでなく、初期研修の症例や、外来の症例も使うことができます。

しかし

外来症例:最大20例 (病歴要約には7例まで)

初期研修の症例:最大80例 (病歴要約には14例まで)

と、制限があります。

初期研修で回った様々な診療科の症例が使える点や、外来症例は情報が少ない分まとめやすい点では、コスパのよい症例たちと言えます。

専攻医

やったー!序盤から登録しまくっておこう!

と始めから登録しまくる人を見かけます。

しかし、症例登録で160症例にたどり着く直前になってくると、専攻医時代に使った登録しやすい症例を使い切ってしまっている可能性があり、最悪の場合ネタ切れになりかねません💦

初期研修のときの症例や外来症例は、

●疾患群をクリアするため

●症例登録の終了直前

に限定して登録していき、基本的には専攻医時代の症例を使っていくのがおすすめです。

注意点②

外来の症例は20例まで、研修医症例は80例までしか使えないので、疾患群のクリアに使った後は、序盤に登録しすぎないのがおすすめ

注意点③基本情報の打ち込みを間違えない

入院期間や担当期間など、基本情報の打ち込みを間違えた際には、上級医から承認取消と差戻しをしてもらう必要があります。

専攻医くん

いやいや、基本情報なんて間違えないでしょ?

と思うかもですが、意外とこのパターンは多いんです。

よくあるのは、症例登録と病歴要約の日付ミス。

J-OSLERでは、症例登録を作る時と病歴要約を作る時で入院日と退院日、受持期間を毎回打ち込む必要があります

これが、案外ミスしやすい。

おちば

特に「○年□月△日」のうちの「○年」は月と日とは違う欄にあるので、間違いやすいポイントです。

ただの症例登録であれば、まだ承認取り消しを依頼するだけで済みます。

しかし、病歴要約に使用する症例の場合、

症例登録→承認→病歴要約作成→承認→病歴要約(一次評価)

という段階にきてから訂正すると、

病歴要約の承認取消→差戻し→削除→症例登録の承認取消→差戻し→訂正する→再提出→承認→病歴要約の提出→承認

という、地獄のようなステップを踏まなくてはいけません。

専攻医くん

め、めんどくさっ!!

この字面を見るだけでしんどい!

ぜひ症例登録の提出の際は、必ず、入退院日(特に西暦(2021年、2022年など))が間違っていないかどうかはチェックしておくようにしてください。

注意点③

入退院日などの基本情報をミスしない

後で訂正するのは、めんどくさい!

注意点④他の専攻医・研修医と症例の担当期間を被せない

Twitterでこんなツイートを拝見しました。

珍しくて良い症例使いたかったけど5年目の先輩がもうその症例でJOSLER提出したために使えませんでした。もう指導医に一回見せて添削してもらったのに。時間返して…🥺

文献調べて学びになった時間は良いけど、無駄に句読点とか調整する時間や指導医の報酬にもならない時間ね。

-joslerがんばるいぬちゃん (@kILSJVdpk3r0RBa)

J-OSLERでは、一つの症例を、同じ期間で他の専攻医や研修医と担当した場合、いずれか一人しか症例報告/病歴要約で使えないと制限しています。

おちば

レポートの使い回しを防ぐためでしょうね・・・

将来的に他の担当医との症例の重複してしまう問題が増えてくる可能性があります。

対策としては、一緒に同じ症例を担当した研修医/専攻医と事前に話し合っておいて

担当期間を別(だったこと)にする

となります。

担当した時点では、その症例をレポートに使うかどうかや、その研修医が内科専攻医になるかどうかが決まっていないことも多いと思います。

早めに症例を登録しておくか、その症例を使いたいならその旨をお互いに話し合い、すり合わせておくことが重要でしょうね。

専攻医くん

「気づいた時には一緒に担当した研修医や専攻医が別の病院・・・」なんて事態も増えそう。

注意点④

他の専攻医や研修医と同じ症例を経験したときは注意。

事前に話しあって担当期間を別にしておく

まとめ

症例登録での注意点

①病歴要約で使う予定の症例は、疾患群をかぶらせない

②初期研修の症例や外来の症例は序盤に使いすぎない

基本情報の入力はミスしない(特に入退院日の「年」)

④他の専攻医や研修医と担当期間をかぶらせない

とにかく症例情報の訂正は、手間になります。

今後、システムが改善されればよいのですが💦

J-OSLERを効率よく終わらせて、充実した専攻医ライフを送っていきましょう!

●他にもJ-OSLER攻略記事を書いています。

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おちば
アラサーの男性。内科医。一児の父。 忙しすぎる若手医師に向けて、初期研修、J-OSLER、専門医試験、育児、資産形成などのお役立ち情報を、自身の経験をもとにゆるゆるアウトプットするブログです。趣味は音楽、読書、公園巡り、電車。