透析専門医試験の面接(口頭試問)対策まとめ

腎臓内科医

透析専門医試験、筆記試験だけでなく面接もあるみたいだけど、どんなことを聞かれるんだろう?

こんな人のための記事です。

透析専門医試験では、筆記試験と口頭試問の2つが同日に施行されます。

筆記試験は、①学会から送られてくる問題集と②過去のセルフトレーニング問題の2つがスタンダードな対策です。

一方で、口頭試問の対策は何をすればいいのかハッキリしておらず、まとまった情報もないですよね💦

今回の記事では、

口頭試問の基本事項(服装・時間・雰囲気について)

面接で実際に質問されたことリスト

実際に口頭試問を受けた体験談(自験例含む)

上記3点を、過去の情報や実体験をもとにまとめてみました!

この記事をチェックしてきちんと対策しておけば、口頭試問対策はバッチリのはず✊

2023年10月に自分が受験した体験記も兼ねています。透析専門医試験を受けられる方の参考になればと思います!

※透析専門医試験の筆記試験については、復元問題(過去問想起)をご参照ください。

※8割取るための具体的な勉強方法・スケジュールについてはこちらの記事をどうぞ!

おちば

それでは行ってみましょう〜!

目次

透析専門医試験の口頭試問(面接)の服装は?時間は?雰囲気は?

試験日に配られた、口頭試問試験についての説明用紙

試験当日、こんなことが書かれた紙が渡されます。

おちば

試験会場の都市センターホテルは結構たくさん部屋があります。
迷わないように注意したほうがよさそう。

服装はほぼ全員スーツ

試験会場は、スーツで来られている人ばかりでした。(僕もスーツで行きました)

面接試験の印象が悪くないようにみんなスーツで行くのが慣習となっているようです。

開始時刻は11:30〜 住んでいる地域により異なる

2023年の透析専門医試験の口頭試問(面接)は、午前の筆記試験(9時〜11時)が終了したあとから、行われました。

早い人は11時30分から、遅い人は15時過ぎに試験開始となります。

公式な情報はないですが、周りの話を聞くかぎり住んでいる地域が、試験の開催地である東京から遠い人ほど早めに開始してくれている印象でした。

たとえば関西の人は13時台に呼ばれていましたし、東京の人は最後のほうで15時台に呼ばれていました。

自分の受験予定時刻は受験票に記載されています。事前に確認しておきましょう。

面接時間は10-15分 

時間は15分きざみで行われました。15分前には試験室の前で待機しておくようにと事前に指示がありました。

実際、僕は2-3分早めに呼ばれたので、部屋へは早めについておいたほうがよさそうです。

雰囲気は試験官によって当たり外れあり

試験室の前で呼び出されたら、部屋に入って名前を伝え椅子に座ります。

2023年の試験では試験官は2人おられ、それぞれ内科系、外科系のようでした。

試験官の雰囲気ですが、試験官によってかなり差があるようでした。

ただの雑談のような話で終わった、という知り合いもいた一方で、めちゃめちゃ厳しく、細かく質問を掘り下げられてしんどかったという方もいました。

おちば

僕自身の試験官は、積極的に落とす、というほどの圧迫感はなかったですが、最初はかるーい質問で始まり、徐々に深掘りされていく中で、教科書的な内容だけでなく、実際に診療していないと答えづらいような質問をされました。

透析専門医試験の口頭試問(面接)の内容は?

過去の受験者が聞かれたことを一覧にまとめてみた

自分の聞かれたことと、他の方々や過去の先輩方などの声を参考にさせていただき、過去の受験者が質問されたことリストをまとめてみました。よく聞かれている質問は太字にしています。

透析専門医試験の口頭試問で聞かれた質問リスト

・自分の症例レポートについて(※聞かれないこともある)

・自分の投稿した論文について

・施設の年間透析導入の状況(HD、PD、移植)、透析ベッド数

・透析導入(HDやPD)のスケジュールやメニューは?

・医療経済的に、HD、PD,移植はどうか

・腎代替療法選択の進め方

  若年女性にどう腎代替療法をすすめるか

  高齢者の透析のみあわせ(CKM)をどう判断するか、どう話を進めるか

バスキュラーアクセスの選択(シャント、人工血管、動脈表在化)の選択と基準

・移植施設へに紹介する前にどんな検査をしてるか

・シャントの管理・評価をどうやってるか

シャント狭窄・静脈高血圧での対応 VAIVTに踏み切る判断基準

・VAIVT経験があるか、ステントやDCBの使用経験があるか

・腹膜透析の管理、腹膜炎、出口部感染のモニタリング・治療

・横隔膜交通症の対応は?

・透析時低血圧の対応

周術期(術前/術後)の透析の注意点 

・腎性貧血に対するESAやHIF阻害薬の自施設での使い分け、実際の投与方法

・CKD-MBDの薬の使い方(投薬の基準は?吸着薬は何を第一選択にしているか)

・透析の抗凝固薬の使い方

・悪性腫瘍の合併例について

・災害時の対応

感染対策:透析ベッド固定や感染防御について(HBV、HCV、HIV、COVID-19など)

・透析の禁忌薬何個か 

・ANCA関連血管炎に対するアフェレシスの詳細

・PMXのリガンド

・カルニチンについて

透析専門医試験の口頭試問(面接)の体験談

それでは、実際に15分の間にどのくらいのことを聞かれたのか、体験談をお伝えします。

体験談①おちばの場合

実際に僕が聞かれたことは、こんな感じでした。

おちばが質問されたこと

施設での年間透析導入患者数は?維持透析患者数は?

腹膜透析患者は導入期どんなメニューでやってる?

維持血液透析患者のCKD-MBD管理はどうやってる?

 P吸着薬や、PTH高値に対する薬はどれをファーストチョイスにしてる?

シャントopeはしてる?

透析のアクセスはどう決めてる?何を基準に?

シャントトラブルあったらどう対応してる?

 VAIVT実際にしてる?

  何を基準にVAIVTが必要かどうか判断してる? 

   具体的にエコーでどんな所見で判断している?流量やRIやドプラは?

おちば

試験の前に渡された紙には「申請時の症例レポートの内容から質問がされます」って書いてありましたが、僕はまったく関係ない質問しか来ませんでした。

症例のことを聞かれた人も聞かれなかった人もいるようですが、トータルでみると症例のことは聞かれなかった人も多かったよう。

試験直前に自分のレポートの見直しはしておいたほうが良いかもですが、そこまで重点をおいて勉強しなくてもよいと思います。

体験談②仮面女医(@kamenjoyjoy)先生の場合

X(旧Twitter)で知り合いの仮面女医(@kamenjoyjoy)先生からも情報提供いただきました。

仮面女医(@kamenjoyjoy)先生の場合

・血液透析の患者さんの導入の時のスケジュールは?

・透析患者さんの感染のチェックはどうしてますか?

・HIVの人は見たことありますか

・もしいたら、どういう感染対策しますか?

・HCVの人はどうしていますか?

・カルシウム、リンのコントロールの仕方について教えて下さい。

・PMXのリガンドはなんですか?

・導入ってなった時、どう言う説明をしますか?

・シャントは自分でやってますか?

・シャント作成までのスケジュールは?

・アクセスの使い分けは?

・心エコーもしてます?

・腹膜透析もやってる?

・腹膜炎のモニタリングしてる?

・腹膜炎の時の初期の抗生剤は何使ってますか?

おちば

PMXのリガンドなど、けっこう細かいことまで聞かれていますね…質問時間は15分と定まっているので、時間いっぱい質問されます。試験官にもよりますが、質問に対してきちんと明確かつシンプルに答えられた人ほど、結果として質問数が多くなっているのかもしれません。それを考えると、1つ1つの質問に対しては、ある程度ゆったりめに答えたほうが質問数は少なくて済むのかも?(だからといってあまりにダラダラと無意味に時間稼ぎの答え方をするのは減点対象となると思いますが…)

体験談③むらまり(@muramari_911)先生の場合

同じくX(旧Twitter)で知り合いの、むらまり(@muramari_911)先生の経験談もお聞きしました。

むらまり先生の場合

⚫︎DKDとDNの違いは?

⚫︎(レポート見ながら)この症例は60歳代と若いのにこんなに腰椎とか肋骨とか、こんなに多発骨折してるの?

⚫︎結局手術したの?

⚫︎透析患者の悪性腫瘍合併は多いが、予後改善のためにどうしたらよい?

⚫︎高齢患者が増えているがCKMについてどう考えるか?

おちば

こちらの先生の試験室は、非常になごやかな雰囲気だったとのことでした。聞かれている項目の数も先程の仮面女医先生とくらべて少ないですね。部屋ごとに雰囲気が違うことがわかります。

④過去に受験されたほかの先生方の場合

過去の先輩方の投稿も参考になります。

2022年度に受験された、J-Oslerがんばれな医(@josler61928103)先生も、ツイッターで質問されたことをつぶやいてくださっていました。

同じく2022年に受験された、現在は膠原病内科医のTT(@TT58852391)先生のツリーにも、色々な体験談が寄せられていました。

まとめ:透析専門医試験の口頭試問(面接)対策をまとめてみた!

透析専門医試験 口頭試問の対策まとめ

服装はスーツで。質問時間は15分程度

・試験の雰囲気は2人の試験官しだい。当たり外れはありそう。

・質問されることはある程度決まっているが、けっこう深掘りされる

自施設での導入数や患者の管理状況はよく聞かれる

過去の受験者の質問リストを参考にしておくと安心

透析専門医試験は、レポート、筆記試験、口頭試問が総合的に評価されます。

筆記試験で頑張ったのに口頭試問で足をすくわれないよう、きっちり対策して試験に望みたいですね。

おちば

過去の受験者の経験談を参考に、専門医取得を目指していきましょう!

他にも、同僚がこんなことが聞かれていた!とか、こんなことが知りたい!など、ご意見ご要望がありましたら、ぜひコメントいただけたらと思います。

■関連記事

透析専門医試験の対策を1記事にまとめてみました。

筆記試験は、そのまま過去問が出るというよりは、過去のセルトレや教科書の問題の選択肢をひねったものが多かったように思います。

内科専門医試験の体験記も以前作ってます。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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この記事を書いた人

アラサーの男性医師。内科専門医/透析専門医/腎臓専門医。
腎臓内科医として市中病院で勤務しています。
忙し過ぎる研修医〜専攻医を含め若手医師向けに、医師のキャリア・専門医試験/レポート対策・仕事のコツ・医学の勉強・資産形成などのお役立ち情報をまとめています。
仕事も家庭も大切にしたいと思うひとの力になれたら嬉しいです。
趣味は音楽、読書、公園巡り。

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