医師の僕が簿記3級を勉強した理由と感想

こんにちは!おちばです。

先日、簿記3級の試験を受けてきました。

結果は3月に分かるようですが、よほどのミスがなければ合格かなと思っています^^

(後日追記: 無事100点満点で合格していました!よかったー!)

今回は、医師である僕が簿記3級を受けるに至った経緯と感想をお伝えします!

■こんな方におすすめ!
・お金の知識について学ぶ方法を迷っている
・医師で簿記3級の資格を気になっている
・簿記3級を勉強した感想が知りたい

※FPについて気になっている方は、こちら!

目次

医師が簿記3級を受けるに至るまで

医師で簿記の資格を取得する人は少ない

医師の中で簿記3級を受けた人は少数派だと思います。

というか、簿記以外の資格も取っている人はほとんど知りません。

いちばんの理由は、日常診療が忙しすぎるから💦

そもそも医師はお金の知識を得る機会が極端に少なく、関心も低いと感じます。

★なぜ医師は、お金の知識に疎い人が多いか?
・もともと金銭的に余裕のある家庭で育った人が多い
・社会人になるのが20代後半と、経済のプランニングをするタイミングが一般人より遅い
・働きだしてから忙しすぎてお金の勉強をする暇がない
・医師としてのスキルアップにつながらない

などが理由でしょうか。

おちば

僕もその一人でした。(別に実家は裕福ではないですが・・・)
ATMの休日引き出しして手数料バンバン払うし、スマホの通信料全然気にしてなかったし。

しかし、いくつかのきっかけがあり、簿記の勉強を始めるに至ります。

育児休業で時間があった

僕は、専攻医の間で約半年間、長期間の育児休業を取得させていただきました。

そのタイミングで、医学の勉強に取り組んでも良かったのですが、

おちば

せっかくの育児休業。
どうせなら医学以外のことにトライしちゃおう!

ちょうどその頃からマイホーム購入を考え出したのがきっかけで、お金についての勉強をするようになりました。

お金の勉強としては、様々な本を読みました。

動画もいっぱい見ました。

リベラルアーツ大学

げげさんお間取りのチャンネル

ひとでせいやチャンネル

などなど。。。

おちば

当時1歳の息子の昼と夜の寝かしつけは、youtubeの「ながら聴き」にウッテツケ。
大量の動画を聴き漁ってました。

そんな中で、自分に絶望的に欠けているものに気づきます。

それが、お金の知識です。

住宅購入を検討する中で、金融知識不足を痛感

上級医

マイホームは資産になるから購入すべき!
賃貸は、どぶにお金を捨ててるのと一緒!

・・・そんな話を聞いた方は少なくないのではないでしょうか?

しかし、勉強をすすめる中で

・ローンを組むと、かなり利息が取られる(=複利
・購入した住宅の「資産」としての価値は時間につれ下がる(=減価償却

など、様々なことを知りました。

当たり前でしょ!って感じる方もいるかもしれませんが、恥ずかしい話ですが、僕は全く知りませんでした・・・!)

当時の僕にはひとつひとつの知識が新鮮で、驚くことばかり。

おちば

いろいろ考えた結果、我が家は結局マイホーム購入をやめることにしました。

※僕は、決してマイホームの購入が「悪いこと」ではないと考えています。

「資産」として購入するのは、それなりの条件が整った住宅に限定されるので、欲しい物として、つまり「浪費」と分かって購入するのであれば、アリだと思います!

こういった知識を得る中で、

このままお金の知識がないまま生きていくのって、結構アブナイのでは・・・?

と感じるようになりました。

コスパよくお金の知識を得る資格=簿記とFPだった

そこで、お金の知識を手っ取り早く得る勉強について調べてみました。

お金の知識に関する資格はいくつかありますが、多くの人が勧めているものとしては、

  • 簿記
  • FP(ファイナンシャルプランナー)

の2つがあります。

おちば

聞いたことはあったけど、取得しようなんて思ったことはなかった!

医師が簿記3級を取得するメリット

医師が簿記を勉強するメリットは

・開業したときに、経営状況の理解が速くなる
・税金の知識が深められる
・投資をする際に、会社の営業成績の理解ができる
・不動産(家やマンション購入など)の知識が得られる
・確定申告の理解に役立つ

などがあります。

そのため、将来的に開業を考えている人や、不動産・株の投資、資産運用を考えている人なども取得して損はないと思います!

簿記3級を取得するのがオススメな人
●お金の知識を身に着けたい
●将来開業する可能性がある
●資産運用をしている/しようと思っている<

後述しますが、それ以外にも得られたものは大きかったですよ^

医師がFP3級を取得するメリット

また、FPの資格も、コスパよく金融知識を得られるため近年人気が高まっています。

FPを取得することで、

年金の制度
税金
不動産
相続
保険
資産運用

など、個人のお金の管理にはマストな知識を広く知ることができます。

FP3級の取得がおすすめな人
●お金について広い知識が欲しい
●家やマンションなどの購入を考えている
●資産運用を考えている
●将来の年金や税金のことを知りたい

おちば

FPのカバー範囲はめちゃくちゃ実践的な知識なので、全医師が取得すべきといっても過言ではないかも、と思います。笑

どちらから勉強するか悩みましたが、僕は簿記から勉強することにしました。(理由は後述。)

実際に簿記3級を勉強してみた感想

勉強し始めたときは、面白くなかった

僕は、クレアール簿記検定講座を利用して勉強していました。

クレアール←リンク

実際に勉強し始めたときの感想は・・・

おちば

正直、全然おもしろくないやんけ!!💢

でした。笑

すぐに使える「お金の使い方」的な何かを知れるかも・・・?

なーんて下心を持っていましたが、全然そんなことなかった。笑

事前に勉強内容をリサーチしとけよって話なんですが。。。

最初の方は、ただの計算練習が続きます。

例えるなら、小学校の時の算数ドリルをひたすら解いてるみたいな感覚・・・

概念を理解するにつれて、楽しくなってきた!

でもだんだんと全体像が把握できてくると、

減価償却(ものの価値はどんどん落ちていく)
所得税や社会保険料(実は会社や病院が代わりに払ってくれてた)
費用と負債の違い

など様々な概念を理解でき、面白く感じるようになりました。

また、簿記の勉強は、日常生活で落とし込むと、「なにごとも、トレードオフ」ということに気づかされてくれたように思います。

たとえば、時間とお金について。

今、ブログを読んでいる時間⏰で、アルバイトをしてお金💰を得ることができます。

最新のMacbookを購入するお金💰で、処理能力UPによる時間⏰を得られます。

医局に入って専攻医として辛い病院で働くこと🏥で、専門医取得による肩書き🥼が手に入ります。

色んなものはトレードオフ、つまり

なにかを得ると、なにかを失う

の関係なんです。

おちば

当たり前っちゃ当たり前なんですけどね。笑

でも僕は、この考え方がお金や時間の使い方に良い影響を与えてくれました。

お金の使い方を見直すと、それと同じくらい時間の使い方も見直すようになります。

その結果、人生を通じて、自分がどのようなことにお金や時間を使いたいのか?を考えるきっかけになったからです。

この考え方は、簿記の勉強の副産物として個人的に最も重要だと思います。

お金の勉強は、人生をどう過ごしたいかを考えるきっかけになる

医師は、働きながら簿記の資格を取得できるか?

簿記は、「概念の理解」が重要であると感じます。

会計の知識を1mmも勉強したことのない僕は、慣れるまで時間はかかりました。

育児休業中だったのでまだ取得できましたが、これがバリバリと実臨床で働いていた時期に同じ勉強ができたかというと、自信を持ってイエスとは言えません。

時間を持て余している医学生
余裕がでてきた初期研修医の2年目
ローテーションでラクな診療科を回る数カ月間がある内科専攻医

など、時間に余裕があるタイミングで若手医師は取得するのは十分可能だと思います。

というか、取るのがおすすめします。^^

視界が広がるというか、理解が深まるように思いますよ!

※もしも取得する場合は、独学よりはクレアール簿記検定講座など映像講義などの見れる講座を利用するのがおすすめです。

暗記をするというよりは、「概念を理解する」という内容なので、医師が働きながら自分ひとりで勉強するのは難しいからです。

おちば

僕みたいに効率が悪めな人間でも1日1時間の勉強時間で十分取得することができることがわかったので、実臨床をしていても合格可能な先生は多いと思いますよ!

簿記3級が先か?FP3級が先か?

諸説ありますが、どちらの資格もおよそ50-100時間程度の勉強で合格できると言われています。

簿記は理解が重要と言われている一方、FPは暗記がメイン。

そのため、FPは独学でも合格しやすい一方で簿記はスクールや通信講座の利用がベターです。

僕は理系のくせに数字にそこまで強くないので、

育休中で時間に余裕がある間に簿記を通信講座を利用して勉強し、

育休が終わってから独学暗記で取得できそうなFPの勉強をすることにしました。

どちらを優先するかについてですが、

個人的には、実践的な知識を早く取得したい場合は、FPを優先すべきと感じます。

医師は収入が一般的には多いですが、

給与が多い分、お金の使い方が荒くなりがちだし💸

取られる税金は多いし💸

じっくり時間をかけて資産運用を勉強する時間も少ない⏰

FPのほうがよりリアルな生活に直結する内容ですからね。

まとめ:医師こそお金の知識をつけよう!

まとめです!

医師が簿記を勉強してみた理由と感想

医師は、お金の勉強をする機会が少ない。

●お金の勉強の入門編として簿記3級・FP3級がオススメ!

お金の勉強は、人生の時間の使い方を考えるきっかけになる

●初期研修中など時間がある時期なら取得は可能

●時間がない人は簿記よりFP3級を優先してもいいかも

しっかりとしたお金の知識を得ることで、「医師」としてだけではなく、ひとりの「人間」として人生を楽しむことも大切なのではないかと日々感じています。

簿記は、その入り口としてオススメできると思います。

■関連記事

・簿記勉強してみよう!って思った方は、具体的な勉強方法についてもチェックしてみてくださいね。

・簿記を勉強するだけでは収入は増えません。

収入を増やし、かつ、限りある人生を家族と大切に使うためには、自分の働き方をきちんと見直す必要があると思います

特に若手医師にとって、結婚と出産は人生に対する価値観を考えなおす良いタイミングだと思います。

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この記事を書いた人

アラサーの男性医師。内科専門医/透析専門医/腎臓専門医。
腎臓内科医として市中病院で勤務しつつ、フルタイム妻と一緒に実家遠方子育て中。(育児休業後)
忙し過ぎる若手医師向けに、医師のキャリア・専門医試験/レポート対策・仕事のコツ・医学の勉強などお役立ち情報を発信しています。
医師として頑張りたい、けれど家庭やプライベートも同じくらい大切にしたい!
そんな人の力になれたら嬉しいです。
趣味は音楽、読書、公園巡り。

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