【本音】医師の僕が、FP3級を勉強した感想②〜試験を受けてみて〜

数ヶ月前の話になりますが、FP3級の試験を受けてきました。

FP3級試験-1

現代は、医師の85%以上がお金について不安や悩みを持つと言われています。

そんな方も多い医師界隈におすすめなのが、

FP(ファイナンシャルプランナー)3級

いわば「お金に関する教養」を勉強できる資格です。

実際に勉強してみて、FPは大事な知識をギュッとまとめた、コスパのよい資格だと感じました^^

以前、FP3級がどんな資格なのかについてお伝えしました。

今回は、実際にFP3級を勉強し、試験を受けて感じたFPについての感想をお伝えします〜!

こんな人におすすめ

・お金についての知識を効率よく得たい
・漠然としたお金についての不安がある
・投資信託やideco、積立NISAとか興味あるけどよくわからない
・将来開業を考えていて、資産運用に興味がある

※簿記についての感想はこちら

目次

医師が、FP3級を勉強してみた感想5つ

①将来のライフプランニングに役立つ

FP3級を勉強することで、自分のライフステージに向き合い、どこでどのくらいのお金を使うか?を考えるきっかけになります。

  • ・結婚する時期
  • ・子供が生まれる時期
  • ・家を買いたい時期
  • ・自分が退職する時期

などなど考えた上で

自分がどう資産をやりくりするかを模索していく良いヒントが詰まっています。

特に、医師はある程度給料が高めの水準にある一方で、

医局人事によって病院を転々とするため、退職金がほとんどないことが多いです。

そのため、計画的に老後資金を貯めていく必要があります

また、開業を考えている人なら、

どのくらいの資金が必要か

その資金をいつまでにどのように貯めるか

ある程度考えておく必要があります。

FP3級の教科書の第1章ではまさにこういった事について考えるためのヒントが書かれています。

僕は、これをきっかけに、妻と一緒に将来のファイナンシャルプランを立ててみました。

おちば

現在、40歳までに5000万円を貯めよう!という目標を掲げて、毎月家計を組んで資産運用を行っています。

どこまでうまくいくかはわかりませんが、一度こういった計画を立てておくと、

日々のお金を使う場面で

今このお金は使う必要があるだろうか?」とか

今月はこのくらい出費があるから、ここは投資に回したい」とか

この程度なら娯楽に使ってもいいな!」など、

日々の生活にメリハリが出てきます。

是非みなさんもプランニングしてみるのがオススメです!

②資産運用を始めるきっかけになる

先程のライフプランニングの話に通じますが、株や投資信託に興味を持っている人は多いと思います。

FPは、株、債券、投資信託、不動産について、知るきっかけになりますね。

  • 金利が上がったら債券や株がどう動くのか?
  • 債券の利回りはどう決まるのか?
  • 日経平均株価とTOPIXって何が違うのか?

など、基本知識を知ることで、金融商品の種類や買うタイミングを考える上でのヒントになりました。

③税金や保険のシステムを知ることができる

税金や社会保険のシステムを知ることで、

自分がどこでどんなふうにお金を取られているのか💸

を知ることができます。

例えば、毎月受け取っている給与明細の中の社会保険料が、何を意味しているのか分かるようになります。

また、育児休業を例に上げると、

収入はもともとの66.6%(育児休業給付金の分のみ)になると思われがちですが、

所得税が減ること、住民税が減ることで、実質もとの収入の8割くらいになること

は、意外と知らない人も多いです。

(さらに、住民税が減ることで、保育料の減額があることもあります。地域によりますが)

(あと、厚生年金も、育児休業中の分は、きちんと申請すれば減らずにすみます。)

これらの税の計算方法など、税金の知識を学ぶことで、実生活に活かせることがあります。

④本音:FP3級を勉強しても、知識を使わなければ意味がない!

ここまで、FP3級を学ぶメリットをお伝えしてきました。

実際の感想として、

様々な金融にかかわる基本的な知識を体系立てて知ることができたのは収穫だった

と感じています。

子供も生まれ、いつどのタイミングでどんな出資があるかを考えるきっかけになりましたし、

すでに投資をしていた金融商品を、考え直す良いきっかけになりました。

しかし、一点注意しておきたいのは

FP3級を学ぶだけでお金が貯まったり、世界が変わるわけではない

という点です。

どれだけFPを勉強しても、実際に家計簿をつけたり投資をしてみたり節税の制度を利用してみたりしなければ、効果は発揮できません。

おちば

結局は「行動に生かさなければ、意味がない」という、ある種ありきたりな結論に至ったのが本音です💦

ここからは、ちょっとしんどかったことも、追加でお伝えしますね。

⑤本音:暗記の側面が強すぎてしんどかった

座学って感じの内容が多めで、

勉強していると途中から「試験対策」という側面が大きくなってしまった(むしろ、試験対策としてちゃんと勉強しなければ、合格できません💦)のが、大変だったなあと感じています。

医学知識についても言えますが、

大抵のことはググれば答えが出てきます

FPの教科書にしか載っていないことは、基本的にはありません。

暗記する必要のないことまで試験範囲になっている(「寡婦控除は500万以下」とか、「土地の路線価は公示価格の80%」など・・・)のは、はっきり言ってイマイチだなと感じました💦

暗記した内容を、自分なりに

「実際の生活でどう活かせるだろうか?」

と考えることで初めて、勉強した意味が出てくると思います。

本音

FP3級は、暗記要素が強すぎるかも

⑤本音:FP3級を学ぶ意味は無いのか?

専攻医

ググればいいなら、FPを勉強する意味ないじゃん???

と思った方もいるかもしれません。

確かにそう言われたらそうなんですが、それでも資格として勉強するメリットはあります。

それは、知識を体系立てて学べることです。

たとえば、遺産相続に関する勉強。

こういった内容は、普段は使わない知識ですが、実際に家族が亡くなってしまった場合にすぐに必要となります。

そういった不幸が起きたとき、制度についてゆっくりとイチから調べる時間はほとんどないことが予想されます。

同じように、家を買うときも、保険や投資商品を選ぶときも、時間に追われていることもあるかもしれません。

専攻医

知識ゼロの状態であれやこれやするのは大変そうだなあ・・・

一方で、資格を取得するために一度勉強しておくと、

「ググったときに、吸収する効率が圧倒的に早くなる」

というメリットがあります。

これを考慮すると、やはりFPを勉強してよかったと思っています。

本音

ググれば出てくる内容でも、一度頭に入れておくとスムーズになる。

ゆえに、資格取得がおすすめ。

まとめ FP3級の知識を、実生活に活かそう

FPを勉強した感想

●ライフプランニングを考えるきっかけになった

●税金や保険のしくみを知ることができた

●だが、勉強するだけでは意味がない

ググれば分かる内容まで暗記させられる

●とはいえ、体系立てて学ぶことができたから、受けるのがオススメ。

僕たち医師は医学について学ぶ機会は多いですが、お金の知識をまとまって学ぶ場があまりに少ないです。

是非、時間を作ってFPの勉強を体系立てて学ぶとともに、学んだ知識を実生活を豊かにするための行動に活かしてみてください^^

●僕がFP3級の勉強で使った本です。↓

●より実践的な知識に昇華して書かれているのが、この本です。↓

試験のための副読本としても有用でした。

ぶっちゃけFP3級の試験よりも実践的でかつ使いやすい知識のオンパレードです。

そもそもFPってどんな資格なの?と思った方は、こちらの記事を参考にしてみてください↓

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この記事を書いた人

アラサーの男性医師。内科専門医/透析専門医。腎臓内科として市中病院で勤務しています。
忙し過ぎる研修医〜専攻医を含め若手医師向けに、医師のキャリア・専門医試験/レポート対策・仕事のコツ・医学の勉強・資産形成などのお役立ち情報をまとめています。
仕事も家庭も大切にしたいと思うひとの力になれたら嬉しいです。
趣味は音楽、読書、公園巡り。

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