【絵本読もう!】「ハーバードで学んだ 最高の読み聞かせ」を読んでみた【書評】

こんにちは!

育休に入って主体的に子育てをするようになると、

「育児においての疑問」が増えると思います。

僕は最近よく子に絵本を読みきかせているのですが、

「絵本の読み聞かせにいい方法はないか?」

とふと思いました。

そこで、今日はそのヒントになりそうな本、

「ハーバードで学んだ 最高の読み聞かせ」

という本について、書評をしていきたいと思います!

(なお、COIはありません 笑)

目次

結論:読み聞かせには「対話」を取り入れよう

この本を一言で表すなら、「読み聞かせには『対話』を取り入れよう」になります。

意外とシンプルな話でした。

「ハーバード」という言葉がついているため、思わず

複雑怪奇なメソッドが出てくるのではないか・・・?

と最初は警戒していましたが、意外と読みやすくて楽しい1冊でした。笑

以下に内容の簡単な紹介と感想をまとめていきます。

解説

アメリカと日本の違い

アメリカをはじめ欧米の方は、

「自分の意見をしっかり伝える」

「人の意見に流されない」

というスキルに長けているという印象があります。

筆者は28歳でアメリカの大学に留学したときに、衝撃を受けたそうです

日本の学校のように「先生が正しい知識を伝授する」というスタイルではなく、(・・・中略・・・)

アメリカでは、常に「自分で考えなさい」「自分の意見を言いなさい」と求められる。

教授と意見が異なっていても、論点が明確な答案であれば歓迎されることに驚きました。

本文より引用

日本とは教育方針が異なっているんですね。

実際、何十年前であれば、

「正しい知識を学び、覚える」という

日本の教育でも問題はなかったかもしれません。

しかし、現代は知識のアップデートが早いですから、

昔の常識が今では全く通用しない、となることもしばしばありますよね。

実際、医学の世界でも、

「知識の賞味期限は5年くらい」

と言われています。

知識を持っているだけでは価値はなく、

自分が得た知識をどう使っていくのか、

が問われる時代になったということです。

本文より引用

では、一体どうすれば自分の意見を表現する力がつくのでしょうか。

根本的に違うのは、アメリカの教育です。

そして、その教育の一つに、「絵本の読み聞かせ」のしかたの違いがあります。

日本の読み聞かせは「ほほえましい」

日本人は絵本の読み聞かせといえば、

「親が読んであげて、子が静かに聞いている」

ということが多いですよね。

穏やかな雰囲気に、筆者は欧米と比較して「ほほえましい」と感じるようです。

一方で、アメリカでは絵本の読み聞かせは、

ことばの教育のツールとして使っているため、

楽しい中でも教育的要素を重視しています。

読み聞かせの中で、子からいろんな発言が出されるため、

ワイワイガヤガヤした雰囲気になるみたいです。

アメリカでことばの教育に力を入れる背景には、

は日本語と違い、書いてある文字をそのまま読むことが難しいため、

早めに語彙力をつける必要があるためのようです。

日本語は世界の言葉の中でもむずかしい、と言われることが多いですが、

ひらがなを読むだけなら簡単ですもんね。

例)日本語と英語の違い
「りんご」は意味が分からなくても文字を知っていれば発音できるが
「Apple」という言葉をどう読むのか知らなければ、発音できない

英語の世界では、「幼少期に、読み書きを早く取得することがその後の学力に繋がる」として

語彙力の取得が重要視されており、

絵本の読み聞かせは、教育の一貫として位置づけられているようです。

では、どのように読み聞かせているか?

それが「ダイアロジック・リーディング」です。

読み聞かせに重要な「ダイアロジック・リーディング」とは

ダイアロジック(dialogic)=「対話の」という意で、

ダイアログ(dialogue)、すなわち「対話」から派生した言葉です。

つまり、「読書の際は対話を取り入れよう」ということですね。

例を挙げます。

あるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました

・・・

おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯にいきました

・・・

日本の読み聞かせでは、だいたいこんな感じですね。

一方で、ダイアロジック・リーディングを導入すると、

以下のようになります。

あるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました。どんな生活していたと思う?

うーん、二人で田舎暮らしは大変かもね

そうだよねえ。
おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯にいきました。
「芝刈り」って何のことかわかる?

この絵本の絵をみると、草を刈ることかな。

そうだね。

こういったふうに、絵本を読む中で、何気なく関連した質問をしたり雑談をすることで、

受け身ではなく主体的な意見が引き出せる可能性があるみたいです。

こういった対話をどんなふうに入れるのか、

本書では「PEER法」を紹介しています。

具体的な読み聞かせ法「PEER法」とは?

PEER法

P:促進(Prompt)・・・本について発言するよう促す
E:評価(Evaluate)・・・こどもの発言に対して「評価する」
E:拡張(Expand)・・・こどもの発言を「拡張する」
R:反復(Repeat)・・・こどもの理解を促進させるため「反復する」

先程の桃太郎の話で言うならば、

どんな暮らしをしていたと思う?=促進

そうかもしれないね。     =評価

田舎は近くにお店が少ないもんね。=拡張

に当たります。

こういった対話を取り入れることが、

こどもが主体的に絵本を「見る力」「聞く力」

本の内容を「考える力」「知識や語彙力」

内容を人に「伝える力」

に繋がるそうです。

この本では他にも

・「はらぺこあおむし」など、実際の絵本での対話の紹介
どんな質問を投げかけたら良いのか?の実例
こどもが嫌がった時はどう対応すべきか

などにも詳しく書かれていて面白かったです。

ポイント:子が楽しむことが、何よりも大切!

上記を読んで、

「すこし押し付けがましい読み方になるかも・・・」

「こんな読み方で楽しいのだろうか・・・」

と思った方もいるかと思います。

この本で繰り返し主張されていたのは

「勉強している感を出さないこと、子が楽しむことが大切」

ということでした。

ガイドラインでは、

「1ページに1対話」

が推奨されているようですが、ちょっと多すぎますよね 笑

ガイドラインは、あくまで推奨ですので、

無理に対話をしすぎないでも、

本人が集中している場合や静かに読みたい場合は無理せず、

普通に読み進めても構わない

ということです。

「本人が楽しい範囲で、自然に対話をする」

が大切なんですね。

ポイント:「父母で読み聞かせること」に意味がある

個人的に印象に残った部分ですが、

この本では、父母で読み聞かせることが推奨されています。

なぜかというと、

父親と母親では、投げかける質問の種類が違う傾向にある

ということが研究で明らかになっているからです。

具体的には、

母親・・・「何質問」が多い 

例)・これは何だと思う?

 ・これは何色かな?

父親・・・「決まった答えのないやりとり」「子供の生活と関連したやりとり」が多い 

 例)・こんなとき、〇〇くんだったらどうする? 

  ・主人公の車、〇〇くんの持っているおもちゃに似ているね

こういった点からは、確かに、1人から同じような質問を繰り返されるより

2人から別のアプローチで対話をするほうが

バリエーションに富んだ対話を楽しめる感じがしますね。

つまり、ママだけでなく、パパも、絵本を読み聞かせてあげるのがオススメです。

まとめ:読み聞かせで、「対話」をしよう

読み聞かせって、ただただ読むだけではなく、

対話を取り入れることで様々な能力を鍛えられる

みたいですね。

絵本をきっかけに、子供との対話を増やすことで

我が子の「情報をきちんと捉え、自分の頭で考え、人に伝える力」を育み、

それを通じて親も成長できる

かもしれません。

気になったら、ぜひ本を手にとってみてください!

ではでは!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

アラサーの男性。内科医。一児の父。
忙しすぎる若手医師に向けて、初期研修、J-OSLER、専門医試験、育児、資産形成などのお役立ち情報を、自身の経験をもとにゆるゆるアウトプットするブログです。趣味は音楽、読書、公園巡り、電車。

コメント

コメントする

目次