【研修医におすすめ】「コンサル1年目が学ぶこと」から学ぶ3つのこと

初期研修医は、医師1年目、そして何より社会人1年目として大切な時期ですよね。

最近、「コンサル一年目が学ぶこと」という本を読みました。

医師生活において重要と感じられる内容だったので紹介させていただきます。

目次

「コンサル1年目から学ぶこと」から学ぶこと

①話し方:結論から話す

この本で、第1章では、話す技術について述べられています。

筆者が強調しているのは「結論から、端的に話す」ということの重要性について。

社会人になると、

上級医

「ほうれんそう」(「報告」「連絡」「相談」)を大切にしてね

とよく言われることがありますよね。

しかし、この「ほうれんそう」、簡単なようでなかなか最初はうまくすることができないことが多いです。

たとえば、救急対応中に、上級医や専門医にコンサルトするとき。

症例:60歳男性 喫煙歴あり。胸痛、冷汗のある患者が受診。心電図でST変化がある。とても苦しそう・・・

こんな患者さんをみたときは、上級医や専門医に急いでコンサルトが必要です。

コンサルトのとき、循環器内科の先生に対してどのように相談するのが伝わりやすいでしょうか。

研修医

症例は、80歳男性です。今日は、〇〇が主訴で受診しました。普段は奥さんと二人暮らしです。アレルギー歴はありません。内服薬は、〇〇と、〇〇があります。既往歴は、・・・・・・・

と言っても

上級医

・・・(何か言いたいんだろうか??)

と感じてしまいますよね。

緊急性のある疾患であれば、特にこのようなコンサルト方法は避けたほうがよいです。

強く疑う疾患があるなら、悩まず結論から言いましょう

初期研修医

先生!!!!心筋梗塞疑いです!

こうすることで、

上級医

マジか!急いで向かわねばー!!

と、上級医を早く救急外来へ呼ぶことができます。

まず最初に、結論から話すことを意識する

②話し方:端的に話す

また、本書では、先に結論を話すだけでなく、「端的に話す」ことの重要性も触れられています。

たとえば、

上級医

この身体所見、取った?

という問いに対して

研修医

すいません、このときは別のことをしていて、時間がかかってしまっていて・・・アワアワ

と言い訳したくなる場面、よくありますよね。。。

所見を取っていないなら、

初期研修医

とっていません!!!!!!

の一言でOKなんです。笑

上級医は、その情報を聞いて、「今その所見をとってしまおう」とか、「入院後にその所見をとろうか」と、対策をすぐに立てることができます。

本当になぜ所見を取らなかったのか理由が聞きたければ「なんでしなかったの?」と聞いてくるはずなので、それに答えればいいだけの話です。

言いにくいことでも、ストレートに話して、スムーズに仕事をすすめましょう。

全部伝えようとせず、端的に伝える

③考え方:仮説思考を使い、自分の意見を持ちながら情報収集する

研修医に必要なことの一つに、緊急・重篤な症例をトリアージするスキルがあります。

しかし、始めのうちはカルテ上の情報が多すぎて、何が大事で何がそこまで重要でないことなのかよくわからないこともしばしばあるでしょう。

そんな時に役に立つのが「仮説思考」です

仮説思考とは、はじめに予想できる範囲で、ストーリーラインでを描いてからリサーチする

つまり、

アタリをつけてから、物事を調べる

ってことですね。

例)

80歳女性が蛋白尿で受診。特に症状が無い。鑑別は?

こういった、症例で、仮説思考を使わなかったら

研修医

とりあえず蛋白尿でググるか・・・え、めっちゃ鑑別あるやん・・・アワアワ

となりかねません。(というか、初期研修の最初の方は、なります。)

一方で、仮説思考を使うと、

研修医

高齢だし、糖尿病性腎症かな?既往にないのか・・・高血圧性腎硬化症かな?うーん、高血圧歴もそんなに長くないのか・・・
ん?よくみたらガッツリ血尿出てる!腎炎かな?

といったふうに、可能性の高い鑑別をまず仮定してそれを軸に考えていくと、スピーディーに鑑別していくことができると思います。

特に大切なのは、その仮説が正しいかどうかより「仮説を立てること」それ自体に価値があるという点です。。

実際に仮説が合っていれば最短で到達できてラッキー✌️

間違っていたら「なぜ違うのか?」という知識を手に入れる👍

と、良いことしかありません。

全く知らないことに対してアプローチするとき、この方法を知っておくと情報の集める効率があがります。

仮説思考で、仕事の効率をアップさせる

④仕事のしかた:「Quick and Dirty」を重視しよう

ある程度の段階でたたき台を作り、それを改良していくPDCAサイクルを回していくほうが短時間で質の良いものができます。

本書より引用

最後は、仕事の仕方です。

これは、カンファレンスでの発表など、プレゼンの準備をする際などに活きスキルです。

一般的に、「時間をかけないと良いものは出来ない」と言われますが、コンサル業界ではそうではないようです。

たとえば、2週間後に症例の学会発表をするとしましょう。

Aくんは

Aくん

資料をつくるのに13日かけてキレイな資料を作って発表前日に上級医に提出

Bくんは

Bくん

3日である程度作って上級医にチェック依頼→直しをして3日でまたチェック依頼→完成

であれば、どちらが良い資料を作れるでしょうか?

もちろん、Bくんですよね。

Aくんのように自己完結して作ってしまい、直前のチェック依頼をお願いした場合、大筋の方向性が間違っていたときに致命的です。

前日に徹夜して、資料をなんとか作っても、当日の準備不足で発表はボロボロ・・・なんてことになりかねませんね。

実はこれ、僕が実際に学生の時に経験した事例です。笑

キレイに作りきってから他人に見せたい!ってなる気持ちはよく分かります。笑

でも、きれいなもの「Beauty」をゆっくり「Slow」に作ってしまうと、大きな方針がずれた時に大変なんですよね。

こうならないようにするには、逆!すなわち

「素早く、汚く」=「Quick and Dirty」完璧でなくていいから、早く出す!を意識するようにしましょう。

自分ひとりで完璧に仕事をするのはとても難しいので、ある程度上司に頼ることは悪いことではありません。

大切なのは、その過程よりも、期限内に、求められている適切なゴールにたどり着くことです。

3日の100点より、3時間の60点。「ざっくり作って早めにチェック」を繰り返すことで質を上げる。

まとめ:コンサルタント以外の職業にも、活きる本!

「コンサル1年目が学ぶこと」のポイント4つ

結論から話す

端的に話す

仮説思考を意識して鑑別する

Quick and Dirtyでプロジェクトを乗り切る

コンサルティングという仕事ではなくても、普段の仕事や趣味にまで役に立ちそうな内容でした。

kindleだと読み放題で読めたので、ぜひお暇な時にどうぞ。

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この記事を書いた人

アラサーの男性。内科医。一児の父。
忙しすぎる若手医師に向けて、初期研修、J-OSLER、専門医試験、育児、資産形成などのお役立ち情報を、自身の経験をもとにゆるゆるアウトプットするブログです。趣味は音楽、読書、公園巡り、電車。

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