初期/後期研修のこと

【研修医におすすめ】「コンサル1年目が学ぶこと」から学ぶ3つのこと

初期研修医は、言わずもがなですが、医学部6年生の延長ではなく、社会人1年目として大切な時期です。

最近はハイポ思考とはいえ、初期研修のうちに上司との接し方や社会人としての姿勢は学ぶことが重要と考えられます。

最近、

「コンサル一年目が学ぶこと」

という本で、医師生活において重要と感じられる内容だったので紹介させていただきます。

★こんな人にオススメ!
・社会人1〜2年目 (研修医など)
・今後社会人になる予定の学生さん
・社会人1〜2年目を指導する人

「コンサル1年目から学ぶこと」から学ぶこと

①話し方:結論から端的に話す

この本で、第1章では、

話す技術について述べられています。

筆者が強調しているのは

「結論から、端的に話す」

ということの重要性です。

社会人になると、よく

「ほうれんそう」(「報告」「連絡」「相談」)を大切にしろ!

というのはよく聞いたことがあると思います。

そもそも、

「ほうれんそう」のしかたに問題があると、

上司に対してうまく伝わりません。

医師で例えるならば、

救急対応している時に、

上級医や専門医にコンサルトするとき。

たとえば、

症例:60歳男性 喫煙歴あり。

胸痛、冷汗のある患者が受診。

心電図でST変化がある。

とても苦しそう・・・

こんな患者さんをみたとき、

急いで上級医や専門医に

急いでコンサルトが必要です。

そんな中で、循環器内科の先生に対して

研修医くん

症例は、80歳男性です。今日は、〇〇が主訴で受診しました。普段は奥さんと二人暮らしです。アレルギー歴はありません。内服薬は、〇〇と、〇〇があります。既往歴は、・・・・・・・

と言っても

上級医さん

・・・何が言いたいんやろか

と感じてしまいます。

緊急性のある疾患であれば、特にこのようなコンサルト方法は避けたほうがよいですね。

強く疑う疾患があるなら、悩まず

研修医くん

先生!!!!心筋梗塞疑いです!!!!

という感じで、

最初に結論を言ってしまう

のが大切ってことです。

上級医さん

マジか!急いで向かわねばー!!

研修医のプレゼンの本やビジネス書にも頻繁に書かれていることですが、

コンサルティングの世界でも同じなんですね。

簡単なように思えますが、意識しないと、忘れがちな気がします。

また、本書では、

先に結論を話すだけでなく、

「端的に話す」

ことの重要性も触れられています。

たとえば、

上級医さん

この身体所見、取った?

という問いに対して

研修医くん

すいません、このときは別のことをしていて、時間がかかってしまっていて・・・アワアワ

と言い訳したくなる場面、

よくありますよね。。。

所見を取っていないなら、

研修医くん

していません!!!!!!!

の一言でOKなんです。笑

仕事中はバタバタしてることが多いため、なにか指摘されたとき、忘れていたとき、ついつい言い訳しちゃいますよね

上級医は、その情報を聞いて、

「今その所見をとってしまおう」

あるいは、

「入院後にその所見をとろうか」

と、対策をすぐに立てることができます。

本当になぜ所見を取らなかったのか

理由が聞きたければ、

その後に「なんでしなかったの?」

と聞かれるので、

それに答えればいいだけの話。

言いにくいことでも、

ストレートに話したほうがスムーズに話が進みます。

※これって、研修医の立場の話をしていますが、

上級医側も同じことが言えますよね。

「結論を言わないまま、だらだら説教する」

こんな先生、結構いる気がします。。。

★結論からストレートに話す

②考え方:仮説思考を使い、自分の意見を持ちながら情報収集する

研修医に必要なことの一つに、

緊急・重篤な症例をトリアージするスキル

があると思います。

しかし、始めのうちはカルテ上の情報が多すぎて、

何が大事で何がそこまで重要でないことなのか、

よくわからないこともしばしばあるでしょう。

そんな時に役に立つのが「仮説思考」です

仮説思考とは、はじめに予想できる範囲で、ストーリーラインでを描いてからリサーチする

つまり、

アタリをつけてから、物事を調べる

ってことですね。

よくこの思考を使うのは、鑑別診断の時ですね。

例えば、80歳女性が蛋白尿で受診。特に症状が無い時。

仮説思考を使わなかったら

研修医くん

とりあえず蛋白尿でググるか・・・

まって、めっちゃ鑑別あるやん・・・アワアワ

となってしまいます。

仮説思考を使うと、

上級医さん

高齢やし、糖尿病性腎症とかかな?既往にないのか・・・

高血圧性腎硬化症とかあるのかな?うーん、高血圧もそんなに長くないのか・・・

ん?よくみたらガッツリ血尿出てる!腎炎かも?

といったふうに、

可能性の高い鑑別をまず仮定してそれを軸に考えていく

となることが多い印象です。

特に大切なのは、

その仮説が正しいかどうかより

仮説を立てること。

実際に仮説が合っていれば最短で到達できてラッキーですし

間違っていても、「なぜ違うのか?」という知識を手に入れることができます。

全く知らないことに対してアプローチするとき

この方法を知っておくと

情報の集め方が具体的になるので、

「受動的」でなく「主体的」

になるように思います。

ちなみに、この「主体的に情報を集める力」

絵本の読み聞かせを通して幼児教育に取り入れる

という考え方があります。

興味があれば、こちらの記事を参考にしてください。

【絵本読もう!】「ハーバードで学んだ 最高の読み聞かせ」を読んでみた【書評】 こんにちは! 育休に入って主体的に子育てをするようになると、 「育児においての疑問」が増えると思います。 僕...
★リサーチは、常に仮説とセット
★主体的に情報を集めよう

③仕事のしかた:「Quick and Dirty」を重視しよう

これは、カンファレンスでの発表など、

プレゼンの準備をする際などに活きることだと思います。

一般的に、

時間をかけないと良いものは出来ない

と言われますが、

筆者はそうではないと主張しています。

 ある程度の段階でたたき台を作り、
それを改良していくPDCAサイクルを回していくほうが
短時間で質の良いものができます。

たとえば、

プレゼンのために2週間与えられていたとして、

13日かけてキレイな資料を作って

発表前日に上級医に提出しても

上級医さん

そもそもテーマが間違ってるよ!!

みたいに、「本質的に間違っている」状況になったら、大変ですよね。

前日に徹夜して、資料をなんとか作っても、

当日の準備不足で発表はボロボロ・・・

実はこれ、僕が実際に学生の時に経験した事例です。笑

キレイに作りきってから他人に見せたい!ってなる気持ちは

よーーーく分かります。笑

でも、

きれいなもの「Beauty」をゆっくり「Slow」に作ってしまうと、

大きな方針がずれた時に大変なんですよね。

こうならないようにするには、逆!すなわち

「素早く、汚く」=「Quick and Dirty」

完璧でなくていいから、早く出す!ってことです。

3日の100点より、3時間の60点。

本書では、こう表現されています。

もしも、調べごとがうまく行かないときは

素直に、調べごとがうまくいきません!!!

と、早めに報告すると

「調べてもすぐに結論が出てこない」ことが分かります。

これだけでも重要な情報ですよね。

自分ひとりで完璧に仕事をするって難しいので、

ある程度上司に頼ることは

悪いことではないはずです。

大切なのは、その過程よりも、

期限内に、適切なゴールにたどり着くこと

なんですね。

・・・この考え方って、

仕事以外のことでも役に立つ気がします。

たとえば、ブログに関しても、

「ブログの知識を完璧にしてから始めよう!」

と言ってたら、いつまでも始めることができませんし、

そもそも完璧な知識ってなんなの??

ってなりますよね。

ブログをまず作ってしまってから、

わからないことや改善したいことを、

1つ1つ潰していくほうが効率的

そんなふうに感じます。

なんだか、先程の「情報を主体的に集める」ってことと似ていますね。

★3日の100点より、3時間の60点。
★まずは「素早く、汚く」。
 それから改良を加えていく。

まとめ:コンサルタント以外の職業にも、活きる本!

この他にも、この本では

・コンサル流検索式読書術
・仕事の速さを2倍速3倍速にする重点思考
・コミットメント力を高める方法

など、興味深い内容がいっぱいでした!

コンサルティングという仕事ではなくても、

普段の仕事や趣味にまで役に立ちそうな内容だったので、是非手にとって読んでみてくださいね。

ABOUT ME
おちば
アラサーの男性。内科医。一児の父。 忙しすぎる若手医師に向けて、初期研修、J-OSLER、専門医試験、育児、資産形成などのお役立ち情報を、自身の経験をもとにゆるゆるアウトプットするブログです。趣味は音楽、読書、公園巡り、電車。