我が子の保活、大規模保育園に入れなかったからしょうがなく小規模保育園になったわ・・・不安。
小規模保育園って児童が少ないけどちゃんと保育してもらえるのかなあ・・・
こんな人に向けた記事です。
専攻医や若手医師のみなさんの家庭では、この春にお子さんが新たに保育園に入った方も少なくないと思います。
希望の園に入れた!という方もいれば、希望の園に入れなかった方もいると思います。
その中には、「やむを得ず小規模保育園に通わせる」ことになった方もいるかと思います。
わが家も、希望していた大規模保育園には入れず、当初希望していなかった小規模保育園で2年間を過ごしました。
小規模保育園は大規模保育園と比較すると、文字通り人数が少なく、園のスペースも小さいです。
また3歳で卒園して別の保育園に入る手続きをしなければならないという負の側面があります。
しかし、実際に小規模保育園に2年間子どもを通わせてみると、悪い面ばかりではなかったと感じました。
というか、むしろ「我が子にとっては小規模保育園に入って正解だったのでは?」とも感じています。
そこで今回は、わが子が小規模保育園に入るまでの過程と、実際に2年間預けてみて感じた感想(メリットとデメリット)を本音で書いてみたいと思います。
小規模保育園に預ける前の不安5つと入園後に感じたメリット・デメリット
前提①認可保育園の点数計算の制度について
あまり保育園事情を知らない方もいるかも知れないので、はじめに少しだけ、我が家が小規模保育園に入ることになった経緯を説明しておきます。
保育園への入園のための活動(通称「保活」)を経験している方はわかると思いますが、
認可保育園への入所を希望した際に、それぞれの児童で点数がつけられます。
基準は自治体によりますが、就労状況や家庭環境などによって点数が決まっており、その点数が高い人から希望の保育園とマッチングしていきます。
詳しく知りたい方はこちらをご参照ください。
実は医師の家庭は、この点数制度で不利なため、認可保育園に入りにくいことがあります。
なぜなら、ほとんどの家庭が給料が一般の水準よりやや高めであることによって保育園の点数が低めになるからです。
え!給料が高いと、保育園の点数って下がるんですか???
点数が下がるわけじゃないんだけど、加点が少ないことが多いよ。
実際、その加点の差というのは数点しか変わりません。
しかし、
実際にわが家も保育園に比して児童の多い激戦区のため、2年前に保活を頑張りました。
しかし、点数が足りなかったため、5つ記入した希望順位のうち、上位の人気保育園の箸にも棒にもかからず、第5希望(最下位)の小規模保育園へ入ることになりました😱
全落ちでなかったのはまだ良かったですが、小規模保育園と決まった時は、正直ショックでした…😢
医師は所得の面で保活に不利→大規模に入れず、小規模保育園になることが少なくない
前提②小規模保育園に入る前のイメージ
小規模保育園は、昨今の保育園不足を解消するためにできた制度により、最近増えている文字通り「小規模な」保育園です。
一般的な大規模保育園とは異なり、
●保育する人数は少なめ(定員は6〜19人)
●保育スペースも小さめです。(ビルの1室など)
●0-2歳の子供を入園させることができますが、3歳になったら卒園して別の保育園に入る手続きをしなければいけない
といった特徴があります。
こういった一般的な保育園との違いから、以下のような不安を抱かれやすいです。
- 児童が少ない → 社会性が身につかないかも?
- 園庭がなく、狭い空間 → 運動不足になる?
- 小さい子ばかりで行事をきちんとできないかも?
- 狭い部屋だと感染リスクが高いかも?
- 3歳までしか預けられない=保活を2回しなくてはいけない・・・
こういった不安が理由で、小規模保育園は人気がないことが多い印象ですね。
実際に小規模保育園に通わせてみてどうだったのか?
しかし、実際に2年間、小規模保育園に通わせてみたところ、
と思うようになりました。
以下に、入園前に抱いていた不安と、実際の感想をまとめますね。
不安①人数は少ないが、社会性が身につくのか
まずは、人数が少ない分、社会性やコミュニケーション能力がちゃんとつくのか?という点です。
これは、結論からいうと、杞憂でした。
まず、小規模保育園では、一般の保育園と比較し、保育士1人あたりが見る園児数は少なく配置されています。
※以下、参考がてら配置人数の基準です。小規模保育園はA〜C型に分かれていますが、いずれも一般の大規模園より多いです。
配置人数基準 | |
A型 | 保育所の配置基準+1名 |
B型 | 保育所の配置基準+1名 |
C型 | 0~2歳児 3:1(補助者を置く場合 5:2) |
保育士の数が多く目が行き届いていることから、アットホームでゆったりとした雰囲気の中、手厚い保育をしてもらえた印象でした。
そのため、しっかりと個々人の性格に合わせて長所を伸ばそうと意識してくださっていた印象でした。
特にわが子は「The 一人っ子」という感じで、おっとりしているというか、自由気ままなマイペースな性格のため、じっくりと子どもに寄り添って保育してもらえる環境が心地よかったように感じます。
こういった行き届いた保育のおかげで
●児童どうしのコミュニケーションをしっかり見守ってくれたり
●挨拶の習慣を一人ひとりに指導してくれたり
●何かトラブルがあったときはじっくり時間を取って向き合ってくれたり
などの恩恵に預かることができたように感じます。
児童に対して保育士の数が多い→手厚い保育が受けられる。
マイペースな子でもしつけやマナー、社会性をきちんと身につけることができた。
不安②狭いし園庭がないが、体力はつくのか
2つめの不安は、園の敷地が狭い問題。
庭がないし園も狭いなら走り回れないし、体力がつかないかも?という不安は誰しも感じるのではないでしょうか。
こちらについても、何の問題ありませんでした。
なぜなら
からです。
わが子もよく保育園から10分程度の距離のある近所の公園まで連れ出していただき、走り回っていたと聞きます。
行き帰りにしっかり歩きますし、広い公園で遊び回っているためか、体力はしっかりついているように感じます。
休日に公園に行っても、こっちのほうが先に疲れちゃいます。笑
また、園外に出る機会が多いと、道路を歩く機会が多いため交通ルールを覚えるという副次的なメリットもありました。
わが子は信号も何となく覚えてますし、横断歩道を渡る時は自然と手をあげて渡っています☺️
(もちろんまだ歩道を歩く時は手つなぎではありますが・・・)
園外の公園まで散歩する→体力はしっかりつくし、交通ルールも覚えてきた
不安③部屋が狭いが、感染リスクが上がらないか
3点目は部屋が狭いことによる感染のリスクです。(ちょっと神経質かもしれませんが・・・)
最近は落ち着いてきた印象ではありますが、コロナ禍のど真ん中での保育で少し気になってました💦
こちらについては、
という印象があります。
わが子がお世話になっていた保育園は、COVID-19の集団発生により休園も、ほとんどありませんでした。(1回だけ)
もちろん、これはわが子が通っていた保育園の運がよかっただけなのかもしれないですが…。
もちろん、COVID-19以外にも様々な感染症が流行ることはありました。ですが、保育園なのでしょうがないですし、少なくとも「狭いから流行りやすいんだろうな」と感じるほど多くはなかったです。
むしろ児童の多い保育園のほうが、感染経路が多いぶん、感染コントロールが難しかったんじゃないかなーなんて思ったりします。
児童が少ない分、感染リスクは低そう
不安④小さい子ばかりの環境で行事をきちんとできるのか
小規模保育園は小さい子たちばかりが集まっています。
そのため、0-3歳児での行事ってちゃんと成り立つのか…?みたいな気持ちはありました。
しかし、こちらも問題なし。というか、むしろ小規模で良かったです。
大規模保育園ではどうしても年少〜年長さんなどの年上の子たちがいるゆえに、季節ごとの行事は年上の子達が楽しめるような形式になっていることが多いようです。
年齢が高い児童では、小さい子向けの行事内容では、面白く感じないかもしれないですもんね💦
一方で、小規模保育園はあくまで0-3歳が主役。そのため
そのため、毎回の行事を非常に楽しんでいたように思います。
こいのぼり作り、ハロウィン、節分などのイベントを毎月のように楽しんでいました。
わが子も先日、ひな祭りがとても楽しかった!と言いながら自宅に帰ってきました😄
季節ごとの行事・イベントは1-3歳が理解できるかたちで開催してくれるから、楽しめていた。
不安⑤3歳で卒園したタイミングで保育園に入れるか
最後にして最大の不安、それは「3歳で卒園後に保育園に入れるか問題」です。
こちらに関して、わが家は(幸いにも)特に問題ありませんでした。
小規模保育園の特徴の一つに、
という点があります。
わが家はこの追加点のおかげで第一希望にしていた保育園に入園することができました。
最後までドキドキでしたが、ほんと良かった・・・
・・・とはいえ、絶対に希望が通ると確証できるほどの大幅な点数がつくわけではありません💦
加点があるとはいえ、ほかの小規模保育園から卒園する(同じだけ点数がつく)3歳児たちも少なくないです。
また、そもそも募集の枠自体がない保育園もあるので、定員の数は必ずチェックしておく必要があります。
小規模保育園を卒園したことによる追加点は、決して「強力なカード」とは言えないので、そこはご注意ください・・・
2度目の保活の際に、点数が追加されるので他の3歳児と比較して少し有利になる
小規模保育園の最大のデメリット
ここまでの記事を読んで、小規模保育園、意外とメリット多くない?と思ったかもしれません。
実際、僕自身も小規模保育園にほとんど不満は感じず、満足しています。
手厚い保育、頻繁な散歩など、小規模ならではのメリットを享受できたと思います。
とはいえ。
どれだけメリットがたくさんあっても不安⑤で述べたように「2度目の保活」は、やはり誰にとってもデメリットと言えるでしょう。
2度目の保活でしたが、精神的なしんどさ、時間的な負担は決して軽くはなかったです💦
もはやこれは、小規模保育園が悪いというよりは、日本の保育制度が悪いと思いますね…
昨今では政策によって待機児童の数も一時期より減ってきているようですが、それでも実際に卒園後に入れない人はいます。
はやく、保活という言葉が死語になるような時代が来てほしい・・・
まとめ:小規模保育園は、意外と良かった
メリット①児童に対して保育士の数が多いため、手厚い保育が受けられ、しつけやマナーが身についた
メリット②園外の公園まで散歩するので体力が付くし、交通ルールも覚えられた
メリット③児童が少ないので、感染リスクは低いかも
メリット④季節ごとの行事・イベントは1-3歳が理解できるかたちで開催してくれるから、楽しめていた
メリット⑤2度目の保活の際に、点数が追加されるので他の3歳児と比較して少し有利になった
デメリット:それでもやっぱり2度目の保活はしんどかった
小規模保育園を利用した感想でした。
もちろん、これは僕の通園した保育園での経験談なので、他の保育園がどうかは分かりません。
しかし、今から小規模保育園に入る方にお伝えしたいのは、
「入る前に心配だったことはほとんど杞憂だったし、なんなら意外と良かったよ!」
ということです。
2度目の保活というストレスはあるものの、小規模保育園自体に不満は全くありません。
今後お子さんが小規模保育園に入る方や、保活予定の方の参考になれば幸いです😊
■おすすめの本
・パパが育休とってみたら妻子への愛が深まった話
育休を取った教員でツイッターで話題の「パパ頭さん」の漫画が単行本化されていました。
自分も育休を取得した経験がありますが、ここまでわかりやすく育休取得の意味がわかる本はないと思います。感動でした。
あっというまに読み切ってしまいました。男性で育休を取るか悩んでいる方はぜひ!
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3歳児育児をしていて感じたことをまとめてみました。
医局人事が遠方になったと同時に、希望の保育園になった場合は家庭生活を維持するのが大変ですよね。
小さいお子さんがいる、あるいは出産を予定している方は、早めに手を打っておくのがおすすめです。
保活を乗り切るには、夫婦での協力しあうことが何より大切だと感じます。
保活など、育児関連の課題に対しては夫婦ミーティングを行いながら解決していきたいですね。
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