初期/後期研修のこと

【これを読んでおけばOK!】腎臓分野のおすすめ医学雑誌5つ

上級医さん

専攻医くん、最近の英語論文ちゃんとチェックしてる?

あ、次の抄読会よろしくね。

専攻医くん

・・・(J-OSLERが忙しすぎてそれどころじゃないんですけど。)

有名雑誌を知っていると、役に立つ

抄読会の際はもちろん、実臨床を行っていく中でも、

「検索して出てきた論文が(ある程度)参考になりそうかどうか?」

を考える上で、有名雑誌の名前を多少は知っておくことは重要です。

ある程度インパクトファクターの高い雑誌を知っていれば

「この医学雑誌に書いてあれば、信頼できそうだな」

と安心して読み始められるからです。

有名な論文は研究内容が良いだけでなく、文章自体も読みやすい傾向にあるため初心者にもオススメです。

逆に、インパクトファクターの低い論文は研究の質(アウトカムの設定、役立ち具合)がイマイチだったり、読みにくいこともしばしば。

おちば

抄読会のために頑張って読み込んだマイナーな雑誌の論文が、上級医からケチョンケチョンにされて痛い目にあった人も少なくないはず。

超有名な医学雑誌は知っていても、(腎臓内科など)それぞれの診療科の専門の雑誌は、普段読んでいる人以外はなかなか知る機会が少ないのでなないでしょうか。

そこで今回は、(完全に個人的な趣味で)腎臓界隈で有名な医学雑誌をお伝えします〜★

(注:どれだけ有名雑誌でも、論文によってはアタリハズレがあるので、

引用する場合には批判的吟味を忘れず、権威主義に陥らないように注意してね!)

ちなみに:内科全般で有名な五大医学雑誌といえば

まず、みなさんご存知かもしれませんが、

内科一般で「世界五大医学雑誌」とされているのはコチラです。

NEJM

BMJ   

Lancet   

JAMA

⑤Annals of Internal Medicine

Wikipedia参照

NEJMはインパクトファクター75。

最強すぎるな・・・

このあたりは有名なので、みなさんご存知かもしれませんね。

では、腎臓内科分野ではどうなんでしょうか?

これだけは知っとこう!腎臓版の五大医学雑誌

腎臓分野の英語雑誌でメジャーなものをまとめてみました。

(IF:インパクトファクターは公式HPにある記載、あるいはAcademic Acceleratorを参考に調べた2020年時点(2019-2020年)のものです。)

おちば

順番に紹介していきますね〜!

①KI (Kidney International)

・1960年に作られたInternational Society of Nephrology(国際腎臓学会:ISN)という組織の公式ジャーナル

・ISNは、156カ国以上から9000人以上の専門家が所属している有名な国際学会です。

インパクトファクターは、10.612と高い。(公式HPより)

・腎臓学で最も引用されている原著論文、鋭く焦点を当てたレビュー、最新の画像技術、論争の的になっている議論などが掲載されています。(公式HPより)

・姉妹誌としてopen access(無料で読める) journalである「Kidney International Reports」や、「Kidney International Supplements」があります。

②JASN (Journal of The American Society of Nephrology

・1990年に創刊された、腎臓学をテーマとした医学雑誌。

・1966年に設立された、American Society of Nephrologyという世界最大の腎臓専門学会が発行

・腎臓学の広範な分野に関連する「最高品質の原著論文」と言われている。(Wikipedia)

・2020年のインパクトファクターは10.121で、腎臓学の分野でトップクラス

・腎臓内科の雑誌のうちトップレベルを誇る雑誌として間違いないです。

おちば

後述するCJASNとは姉妹雑誌です。

CJASNと比べると、ラットでの実験など基礎の論文が多い印象です。

③AJKD (American Journal of Kidney Diseases

・腎臓学のあらゆる側面をカバーする医学雑誌。インパクトファクターは8.86。

・全米腎臓財団(National Kidney Foundation)の公式ジャーナルで、エルゼビア社から発行。

・原著論文、症例報告の他、教育的なコーナー(narraticve reviews、teaching cases)なども充実。

・ペンシルベニア大学のフェルドマンって人がブログ「AJKDブログ」なるものを作っているらしい。

・そのブログでは、著者へのインタビューや解説、教材などを週2回掲載している。

専攻医くん

…そのおっさん、AJKDのこと好きすぎやろ。

そんなブログ読んでる暇ないんだわ。俺はJ-OSLERが(ry

・・・・まあ、そんなファンもいるくらい、素敵な雑誌ってことです。笑

④CJASN (Clinical Journal of The American Society of Nephrology

・先述のJASNの姉妹雑誌。2006年生まれ。

・「斬新で厳密な臨床研究」を報告するとされている。

インパクトファクターは6.628とJASNと比べてやや低いが、こちらも腎臓内科界隈では有名。

・「Clinical」と付くだけあって、臨床よりの内容が充実しています。

おちば

移植や腹膜透析などの内容も充実。実臨床に近くて、読んでいて楽しい雑誌の一つ。

⑤NDT  (Nephrology Dialysis Transplantation

・1963年に作られたEuropean Renal Association(ERA) – European Dialysis and Transplant Associationという組織から委託を受けてオックスフォード大学出版局が作っている雑誌。

・雑誌は1986年から発行されている。

・これまでの4つはアメリカが中心ですが、こちらはヨーロッパで一番有名な雑誌です。

インパクトファクターは、5.992とまずまず高い。

・ERAは、他にもCKJ(Clinical Kidney Journal)も発行している。

まとめ

以上、腎臓版五大医学雑誌をご紹介させてもらいました。

上記の雑誌たちは、当ブログでも度々取り扱わせてもらう予定です。

是非色んな論文を読んで、日々の臨床を充実させていきましょう!

●こういったお気に入りの雑誌の最新記事を調べるときは、次の記事の方法がおすすめです。

【コピペして使おう!】複数の医学雑誌の最新記事を一気に検索する方法【PubMed】 上級医さん ねーねー、あの雑誌の最新記事読んだー?おもしろかったよ! 専攻医くん ・・・そうですか。(ジャンプの最新号、読みた...

おすすめの本

ビジュアルアブストラクトで読み解く 腎臓論文ベストセレクション

2022年1月に出版された、腎臓内科領域の最新論文がバンバン出てくる名著です。

この記事で紹介したような雑誌からもいくつも紹介されています。

図も多くて、読みやすいのでおすすめです。

●令和の英語論文執筆法、臨床医学英語論文の書き方

個人的にめちゃくちゃ衝撃だった良書です。研修医の頃に出会いたかった。

勝木先生は、論文を読む・書く効率を上げることを突き詰めた結果、医師5年目ですでに30本の論文を執筆しています。凄まじい。。。

Kindle unlimitedに申し込んでいる人は無料で読めます。

ABOUT ME
おちば
アラサーの男性。内科医。一児の父。 忙しすぎる若手医師に向けて、初期研修、J-OSLER、専門医試験、育児、資産形成などのお役立ち情報を、自身の経験をもとにゆるゆるアウトプットするブログです。趣味は音楽、読書、公園巡り、電車。