最近、奥さんとの仲がギスギスしてるな・・・
当直やオンコールで大変だったのに、家に帰ったら不機嫌な奥さんに怒られた!
こんな人に向けた記事です。
医師として働きながらもパートナーや子どもと仲良く過ごすのは、家庭を持つ人が誰しも大変に感じる課題ではないでしょうか。
保育園の選定、家事の担当、教育方針etc・・・夫婦で考えなくてはいけないことは山積みですが、共働きで育児をしている方は、育児や家事で日々時間がなくて大変ですよね。
どこかで夫婦で話し合って考えよう・・・と思いながらも、時間がないまま過ごしていたら、夫婦でのすれ違いが生まれていることも多いです。
この記事では、そんな状況を改善するツールの一つとして「夫婦ミーティング」について紹介します。
ミーティングって、会社じゃあるまいし(笑)
と思わず、最後まで読んでもらえたら嬉しいです^^
夫婦ミーティングとは?
夫婦ミーティングとは、文字通り、夫婦で話し合いの場を設けることを指します。
これを始めるきっかけになったのは、「99.9%は幸せの素人」という本。
ちょっとあやしいタイトルですが(笑)
Amazonの評価はとても高いんです(2022年3月時点で834件の評価で★4.3)。
日々幸せに近づくための生活のアイディアが満載な本なんですが、月1回の「夫婦ミーティング」が載っていました。
おもしろそうだな〜と思って好奇心で始めてみたんですが、予想外に充実した時間を過ごせたので、記事にしてみました。
夫婦ミーティングのやりかた
我が家では、月に1回、1時間くらいミーティングの時間を設けています。
時間帯としては、子供の寝かしつけが終わった21:30頃から。
翌日がゆっくりできる金曜日か土曜日の夜です。(日当直がなければですが…)
ミーティングとは言っても、お酒を少し飲んだりお菓子をつまみながら、リラックスして話してます。笑
議題としては、
- お金のこと
- 家事のこと
- 育児のこと(教育方針、保育園など)
- 休日の過ごし方
- お互いの行動で気になってること
などなど。
話し合いをする前に議題をある程度決めていますが、その場で思いついたことも話すこともあります。
夫婦で普通に会話するのと、「夫婦ミーティング」は何が違うの?
と思うかもしれませんね。
普段の夫婦の会話の中で、家族の課題について急に話すと
- 言いたいことを思いついたタイミングで言うため、整理がついておらず感情的になりやすい
- 一方は「話し合いの場」と心の準備ができていない
- 子供がいると、子の相手をしながらになり、話を深堀りできない
- 一方がやりたいことがあると、ゆっくり時間が取れない
という事態になりかねません。
一方で、「夫婦ミーティング」という形を取ることで
- お互いに言いたいことを準備してから話せる
- お互いに「話し合いの場」と心の準備ができているため落ち着いて話せる
- 子どもが寝た後にじっくり話せる
- 仕事や趣味の話は、その時間はしない
など、話し合いの準備ができている環境が作れます。
結果として、話し合いの質が担保されやすくなります。
「この日はミーティングをしよう!」と決めておくことで、色々と準備することができますね。
実際に夫婦ミーティングをやってみた経験談
大公開!ミーティングのメモ
実際にやってみた時ののメモはこんな感じでした。(笑)
●家事の分担
・朝食係:おちばに任命、パン、ヨーグルトなど在庫管理を。
・床掃除:クイックルワイパーよりマキタのほうがいい
・食後:食前だけでなく、食後も机をふいてほしい
・水回りの分担が曖昧
おちば→洗面台、トイレ、風呂(排水口)
妻→キッチン、風呂(浴槽、床)
・夜の共通タスクは、個人のタスクより優先しよう
(米たく、茶、皿洗い、洗濯、ティッシュ、トイレットペーパー、保育園の準備とダブルチェック)
●休日の過ごし方
・来週末になにするか
→いい鶏肉を食べる会をしたい
・息子の2歳の誕生日にどこに行くか
→電車旅行に行きたい
●お金のこと
・現在の相場を考えてどのETFに入れていくか
→高配当ETFもいいけど、シンプルにインデックス投資に絞ってもいいかもしれない。国内の高配当株は引き続き少しづつ購入する。
●寝かしつけについて
これまでは8:00頃に予定していたが、時間が早すぎるとお子が寝付きが悪いし、おちばが仕事から帰るのが難しい
→8:30予定に変更を
●お互いの気になること
・おちば:妻の会社のグチを聞くのがしんどい
→少し控えるようにする
・妻:妻の一人時間を確保するために、週末はおちばが子を公園に連れ出すように意識していたが、その間に家事が多いと休めない。
→週末の家事を終わらせてから外出する
玉石混交、リアルな内容だらけですみません。笑
実際にやってみた感想4つ
実際にやってみた感想としては、
- 本音を話すことで、スッキリする
- お互いのストレスの原因が分かる
- お互いの「されて嬉しいこと」が分かる
- 準備ができる分、溜め込まないで済む
といったメリットがあることがわかりました。
感想①本音を話すことでスッキリする
案外、一緒に暮らしていても本音をぶつけられるタイミングって少ないよね。
夫婦ミーティングは、いわば「家族」という会社をやりくりしていくための話し合いです。
小さいことでも、お互いに困っていることや気になっていることを伝えあうことができます。
僕ら夫婦は付き合い始めてから計算すると約10年近く一緒にいますが、それでも話し合いを始めると
食後の机を拭くようにしてほしい!
洗面台の掃除、2週間に1回ではなく毎週やってほしい!
など、心の中でつもりつもった本音がたくさん溜まっていました。(笑)
お互い、自分たちが思っている以上に、いろいろ思っています。
そして、思っていることを言葉にすると、想像以上にスッキリしますよ!
感想②お互いのストレスの原因が分かる
2つめは、お互いのストレスの原因がはっきりすることです。
ストレスを感じるポイントは人それぞれ。
夫の中では、
掃除=2-4週間に1回でOK
と思っていても
妻は
週に1回は掃除しておきたい・・・
など、細かい点での価値観が違うことがあるからです。
そういった細かいことから価値観をすり合わせておくとストレスがたまらずに済みます。
感想③お互いの「されて嬉しいこと」が分かる
3つめは、お互いの「されて嬉しいこと」が分かるです。
夫婦は、お互いを好きになって結婚している以上、なにかしてあげたい、お互いに助け合いたいと思っているはずです。
でも、残念ながら自分が相手を思ってしてあげたことが、案外相手にとってはそこまで嬉しくなかったりすることもあります💦
たとえば、
今日は休みの日だし、子どもを連れて出かけて妻の1人の時間を作ってあげよう!
と意気揚々として出かけても、妻は
休みの日なのに、朝から洗濯も掃除もせずに出て行っちゃった・・・悲しい
と思っていたりすることもあります。
そういったすれ違いがあっても、夫婦ミーティングで解決することができます。
ぜひ、
●相手が何をされたら嬉しいと感じるのか、
●自分がしていることについて、どう思っているのか
確認してみるのがおすすめです。
感想④準備ができる分、溜め込まないで済む
4つめは、準備ができる分、ギリギリまで溜め込まないで済むことです。
パートナーに対して言いたいことがある時、その場で毎回伝えるのは難しいです。
たとえば、
最近こんな上司がいてさ、ほんと嫌になっちゃうんだよね!あと、こんな同僚がいてイライラしたんだよね!あとさ、あとさ・・・(続く)
(最近、奥さんが会社のグチをよく話すけど、ずーっと聞き続けるのはしんどいな・・・💦)
と感じていたとします。
「グチを減らして欲しい」と思ったときにそのまますぐに伝えても、
- 子を連れている時→子どものお世話をしながらで集中できない
- 子が寝た後→お互いにやりたいことがあるから小言を言いたくない
など、伝えるタイミングを見計らうのは難しいです。
かといって、言いたいことが溜まりに溜まって、イラッとしたタイミングで感情が爆発して
グチを言われすぎると、しんどいよ!
と怒りを相手にぶつけると、冷静に伝えることができなかったり、受け取る方もきちんと受け取れず、
なんであなたは話を全然聞いてくれないのよ!
と喧嘩になって逆効果になることもあります。
そこで、夫婦ミーティングを事前に「月に1回、月末の土曜日」など決めておけば、「ちょっとモヤモヤするけど、ミーティングのときに伝えようかな。」と、その場を受け流すことができます。
ミーティングの日はお互いに本音を冷静に伝えあう時間なので、そういった不満を伝えても、「確かに、最近グチりすぎてたわ。ちょっと減らさないとなあ」と相手も冷静に受け取り、建設的な議論ができる可能性が高いです。
事前にミーティングをするとお互いに分かっていると、必ず伝える場があるという安心感を持てるので、自分の中でギリギリまで溜め込まないで済むし、気持ちを整理する時間もできるのでいいことづくしです。
まとめ:夫婦ミーティングをして課題を一緒に解決していこう
夫婦ミーティングは、
- 本音を話すだけで、スッキリする
- お互いのストレスの原因が分かる
- お互いの「されて嬉しいこと」が分かる
- 準備ができる分、溜め込まないで済む
など、いいことがいっぱいです。
子育て、仕事と忙しい中ですが、月に1回だけ話し合いの場を作ることで夫婦関係がよくなると考えると、コストパフォーマンスが良いと思います。
やってみて、「そんなこと考えていたなんて知らなかった・・・!」と意外な発見があることも多いですよ!
ぜひ取り入れてみることを検討してみてください♪
■オススメの本
・愛を伝える5つの方法
結婚相手との問題について長年相談に乗ってきた筆者が「お互いのやってほしいことを知る」の重要性を説いた本です。
自分がやってほしいと思うことでも、意外と相手にとっては重要でないこともある、というめちゃくちゃ大事な知見が得られました。結婚したらマストバイです。わが家は夫婦ともに読んで、感動しました。
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夫婦のメンタルを健全に維持するためには、ストレスのたまらない職場に身を置くことが重要だと感じます。
育児休業を取得してから、家庭との向き合い方が根本的に変わり、よりお互いの理解を深めることができるようになりました。
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