初期研修のときに付き合い始めた人と、数年経ってから結婚した!
専攻医になって、子どもが産まれました!
こんな人に向けた記事です。
専攻医の時期は、結婚・出産する方が多いですよね。
今日は、そんな結婚・出産した専攻医に向けて、必ずやっておきたいことについてお伝えしたいと思います。
・結婚する直前、あるいは結婚したばかりの人
・こどもが生まれた人
・医局に属しながらの家事・育児がハードだと感じている人
専攻医が結婚・出産したら必ずしておきたいこと1選
転職サイトに登録しておくことが、大切!
結婚出産をしたら必ずしておきたいこと、それは、
転職サイトに登録しておくこと
です。
別に転職をすぐに始める必要はありません。
あくまで、登録するだけでOK。
いや、結婚出産と転職ってなんの関係があるの?
と思う方に向けて、理由を3つ説明します。
理由① 仕事に対する価値観が変わりうる
結婚・出産を機に仕事に対する価値観が変わる可能性があります。
結婚前は、自分の時間は自分のためにたくさん使えます。
当直や学会発表、症例報告にバリバリ打ち込むこともできますし・・・
休日に一人でのんびりyoutubeを見ることもできますし・・・
それなりに急性期病院は忙しいとはいえ、とにかく余裕があります。
しかし、結婚出産をしたら、ライフステージが大きく変化します。
- 夫婦でのプライベートの時間を増やしたい
- 子どもとの時間をしっかりと取りたい
そんな風に考えるようになる人は少なくないでしょう。
自分の時間が、自分だけのものじゃなくなるんです・・・!
しかし、医局に属したままで、それらを実現することは難しいことが多いです。
- 医局人事で遠方に飛ばされると、通勤で時間が取られる
- 残業が多いせいで、夜は子どもの寝顔しか見れない
- 休日の回診や当直で、家族との旅行になかなか行けない
など、様々な問題が生じます。
こういった経緯から、結婚出産を契機に、仕事に対する価値観が変化して、よりよい働き方を検討するようになる人が多いです。
その結果として、医局をやめて働きやすい職場へ転職することも選択肢となってきます。
理由② 圧倒的に情報収集がしやすい
転職したいと思ったら、医局以外で働く知り合いから個人的なツテで情報収集するでも良いのでは?
たしかに、知り合いの紹介で就職先を知ることはできます。
しかし、知り合いからリアルな話が聞けるのは、あくまでその人が働いている病院のみ。
他のたくさんの病院の求人情報を知らずに就活をすることになります。
一方で、転職サイトへの登録は情報収集の効率が良いです。
なぜなら、1回転職サイトへ登録しておけば、自分の希望する条件にあった求人が、メールで定期的に届くようになります。
「自分に合った求人を探しているだけで、今すぐの転職は考えていないです」とお伝えしたら、特にしつこい電話が来ることもありません。
サイトに登録したら分かりますが、意外と医師向けの求人は多いので、「いつやめたくなっても食いっぱぐれることはないんだな」という精神安定剤のような役割になります。
思った以上に多くてびっくりします!
- オンコール・当直・時間外勤務なし
- 主治医制ではないので急な休みが取りやすい
- 院内保育園が完備、保育所までの送迎あり
- 週4常勤+非常勤にして自分の好みの働き方にアレンジできる
たくさんの求人をぼーっと眺めるだけでも、相場を知ることができるようになります。
もしも魅力的な案件がないのであればそのまま医局にいることを選べばいいので、特に失うものはありません。
内科専門医やサブスペ専門医を無事に取りきったらさらに待遇が良くなるであろうと考えると、J-OSLER頑張ろうって気持ちになってくるな💪
理由③ 精神的にキツくなってからでは遅い
転職サイトに登録するのは、しんどいと感じて転職したくなってからでもよくない?
理由の3つめは、精神的に追い詰められてからでは遅すぎるから、という可能性があるからです。
専攻医の時期は、
- 研修医とは比べ物にならない仕事の量&責任の増加
- 約200症例の大量のJ-OSLERレポート
- 全内科がテスト範囲の内科専門医試験
などの理由から、非常にストレスが溜まりやすいですよね。
こういった背景で、精神的・時間的・体力的に余裕がなくなると、転職の準備をする気力がなくなることがあります。
実際に僕は、1歳児育児をしている時期は、仕事と育児が手一杯で転職どころじゃなかった。
転職は、いわば人生を決めるような重要な選択です。
それを、忙しい中で勢いに任せて決めてしまうよりも、すこし余裕があるうちに準備しておくほうが、より良い選択ができるはず。
また、どれだけしんどい状況でも、「専門医を取得したら転職する」など、期限付きと考えれば楽になることも多いです。
ぜひ、精神的に余裕のあるうちに済ませておきましょう。
まずは1社だけ登録してみればOK
転職サイトはいくつかありますが、まずは1社だけ登録して求人情報の相場を知っておくのがいいと思います。
個人的にオススメなのは「医師転職ドットコム
・30000件を超える求人案件がある
・営業拠点が全国に7ヶ所あり、扱っているエリアが広い
・エージェントさんが優しいし仕事が速い
一度登録しておくだけで、精神的にかなりラクになります。
本格的に転職を考えるなら、2-3社に登録を。
ちなみに、もしも来年度、再来年度など、近いうちに転職を考えているのであれば、2-3社の登録をしておくほうがおすすめです。
どれだけ良い転職会社と言われていても、転職エージェントさんとの相性は人によって異なるからです。
電話での態度、メールで送ってもらう求人情報の詳しさ、自分の求人条件へのマッチ具合など、エージェントさんごとに違いがあります。当たり外れがあるのは間違いないです。
できればマニアックな会社より、大手がオススメです。
おすすめサイト | 特徴 |
【民間医局】 | 大手中の大手。 毎日1000件以上の求人を更新しているので選択肢がかなり多い。 |
【マイナビDOCTOR】 | 様々な医療系の人材紹介サービスを展開しており、医療機関と結びつきが強いため、求人の種類が多い。 |
【リクルートドクターズキャリア】 | 希望する働き方や目的をきちんとヒアリングし、求人の傾向や相場などを踏まえて転職先をオススメしてくれる |
まとめ:専攻医が結婚・出産をしたら必ずしておきたいこと
・早めに転職サイトへ登録しておくことが大切。
理由① 価値観が変わる可能性が高い
理由② 情報を集める効率がいい
理由③ しんどくなってからでは遅い
結婚・出産は、僕にとって「仕事だけが人生ではない」ということに気づくキッカケになりました。
もともとバリバリ働きたいと思っていても、子どもが生まれたことを契機に価値観が大きく変わる人は現代では少くないはずです。
自分の理想にあった働き方をするためにも、早めに行動を始めておくのがおすすめです。
同じようにライフステージの変化を感じて悩んでいる人のためになれば嬉しいです。
■関連書籍
・この本を読んで、転職活動をはじめました。
人生100年時代を働き続けるにあたり、「自分にとって適したタイミングで、自分に適した職場へ、自分の決断で移っていく」という行動は常識になってくると思います。(医療業界以外で、すでにその流れはあるようです。)
■こんな記事も書いています
・専攻医になったらまずやりたいこと、それは自分が大切にすることがなにか=価値観をハッキリさせることだと思います。
・医局をやめるかどうか、悩んでいるときにたくさん本を読みました。
その中で、自分の一番参考になった本のうちの5冊を記事で紹介しています。
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