ひとりで論文を読んでいても、ついついサボっちゃって続かないなあ
J-OSLERのレポートや勉強、読書などを習慣づけるいい方法ないかなあ
こんな方にむけた記事です。
「医師は生涯勉強だ」という言葉は、医学生の頃から幾度となく言われてきたセリフですよね。
実際に、周りをみても
●勉強を続けている=デキる医師
●勉強をしていない(あるいは行き当たりばったり)=ヤブ医者
の二極化が目立つ印象です。
生涯学習できてる医師、カッコいい〜!と思います。
とはいえ、言うは易く行うは難しで、日常診療で忙しい中で毎日勉強を一人で続けるのって、自分を律する鋼のような心がないと無理ですよね😇
生涯学習を続けるための良い方法はないかと探していたところ、1ヶ月前に、かなり効果的と考えられるアプリに出会うことができました。
それが、「みんチャレ」というアプリです。
このアプリを使って、自分は
・論文/医学書の勉強
・早寝早起き(23時6時起き)
・朝のランニング
・ブログの執筆
・読書
などなど、習慣づけられるようになってきました!
今回の記事では、
・医師として勉強を続けたいけど、すぐにだらけてしまう…
・習慣化したいことがあが、三日坊主になりそう…
・ダイエットをしたいけれど、続かない…
そんな方におすすめのアプリ「みんチャレ」と具体的な活用方法を紹介します。
※ちなみに、おちばはみんチャレとのCOIはまったくありません。笑
みんチャレを始めたきっかけ
上述した通り、僕は生涯学習に興味を持っています。
特に、ひとりの医師として、文献、特に論文を読み続けることは臨床能力を維持する上で重要な要素と考えており、どうにか習慣化したいと考えていました。(もちろん、論文を読むだけではなく、二次文献や実際の現場でディスカッションしながらどうその情報を活かしていくかも大事)
医局をやめると、勉強会などの参加頻度が減ったり、周囲の医局の人と勉強する環境が減ったりしてしまい、周囲を見てもヤブ医者に近づくリスクが高くなる肌感覚があります。(自分は楽なほうへ流されやすいタイプなので、非常に不安です…💦)
行動経済学の本を読んだり…
習慣化の本を読んだり…
エビデンスを読む活動、略して『エビカツ』を推奨されているブログを読んだり…(めっちゃおすすめです)
他にも、自分なりにまとめたり、ブログを書いてアウトプットしてみたりなど、トライアンドエラーを続けています。
そんな中で、僕がみんチャレを始めたきっかけは、Xでフォローしているちゃっきー&だみあん先生(@Chucky_c_666)のこんなつぶやきから。
【フォロワーさんへお誘い】
— ちゃっきー&だみあん (@Chucky_c_666) March 31, 2024
みんチャレで、ゆるい勉強会チームをやっています。
資格や試験勉強から読書など、一人ではくじけそうでもチームで報告し合って続けてみませんか。
リプかDMでお問い合わせください。https://t.co/lU42CIlDrz
結局先生のチームはすぐ定員に達してしまって入れなかったのですが、それを機に「三日坊主予防アプリなんてものがあるのか、ふむふむ」と試しに始めてみました。
その効果は、絶大でした!
みんチャレとは何?
そもそもみんチャレとは?という話ですが、「専門家監修のもとに作成された、5人1組で続ける『習慣化アプリ』」とされています。
コンセプトは、
一人きりで習慣を続けるのが難しい
→同じ目標をもった人がいる環境に身を置くことが成功への近道
実績も豊富で、
・ユーザー数130万人
・アプリストアで★4.7
・Google Play ベストアプリに3回選出
としっかり評価されています。
習慣化をテーマに、勉強やダイエットはもちろん、自治体からはフレイル予防や生活習慣病予防のツールとしても使われているようです。
手広くやっているんだねえ
みんチャレの流れ(ザックリ)
アプリ内での操作は簡単です。
みんチャレをはじめると、5人一組のチームに入ります。
自分のタスクを達成できたらコメントといっしょに写真をアップロードします。X(ツイッター)に画像を上げるのと同じような感じですね。
別に画像に情報は詳しくのっていなくてもOK。ただの日時のスクショとかでも良いですし、ネットでそのへんに落ちてる花の画像でも構いません。
(僕はスマホで論文のタイトルの写真を取り、なんの研究を読んだか、そしてどんな内容だったかざっくり自分で書いたりしてます。)
それを達成したら、チームの人から「OK」(SNSでいうところの「いいね」です)をしてくれます。
すると、それがコインに換算されて自分のコインが貯まっていくという使用になっています。連続達成や、累計●日、などでボーナスのコインもらえたりします。こんな感じ↓
ここで得たコインは、アプリ内でスタンプを購入するのに使えます。あと、(どういう仕組かわかりませんが)このコインを自治体への寄付にも使える仕様にもなっています・
実際にやってみた感想とメリット
みんチャレを1ヶ月程度続けてみたひとりの医師の感想です。メリット3つ、デメリット2つあげます。
メリット①つづけやすい
1つ目は、めちゃくちゃ続けやすい、という点です。
このアプリ、脳の「報酬系」をうまく使っているんですね。
スマホは、実に中毒性が高くて「無意識のうちにやってしまう」という悪い側面が切り取られがちですよね。(代表的には「スマホ脳」という本が出版されて批判されています。)
ただ、このアプリではそれを逆手にとって、「自分の習慣化したいこと」に結び付けられています。
通知が来たら嬉しいし、相手をOKして自分もOKされて、みんな習慣を続けながら共通の目標に近づいていけます。
コインが増えていくのは純粋に嬉しいですし、累計で習慣を続けた日数なども出てくると、自己肯定感も上がります。
まわりの目もあるので、なんとなくサボりたくない・・・!という気持ちにもなります。(自宅で一人でいると勉強がはかどらないのに、カフェや図書館だと周りの目があるので勉強しようと思える、アレに近いです)
続けやすい仕組みがいっぱいなされていて良いですね。
メリット② 適度にドライな関係が心地よい
2点目は、5人組のドライな関係がちょうどよい、という点です。
勉強したことをアップするだけならツイッターやインスタでもよくない?
と思いますよね。
もちろんそれもアリっちゃアリなのですが、
一般のSNSだと
●不特定多数の人に見られる…
●知っている人から見られる…
●「え、こんなことも知らないの…?」みたいなこと言ってくる人いるかも…
●習慣をやっぱ別のものに変えよう!と変えたくなってもやりづらい…
●失敗した時になんとなく気まずい…
など、意外とやりづらい点があります。
みんチャレは、期限内に投稿がなければ、自動的にチームから退出されます。が、特にそこで責められたりとかないですし、もともと知らない人なので後腐れないです。
僕もひとつ入っていたチームを退出しましたし、ときどき自分のチームの他の人も退出していますが、特に何か損得が生まれるものではありません。(枠があいたら、また他の人が入ってきてくれることが多いです)
また、このアプリの工夫されている点として、それぞれのチームで猫のキャラクター(AI)が会話をうながしたり、タイムラインを和ませてくれたりする機能があります。笑
おかげで、程よいゆるさと心地よさがあります。笑
メリット③他のSNSをする時間が減る
3つめは、他のSNS(Xなど)の時間が減ったことです。
僕はもともと、Xをダラダラみてしまうことが多くて、困っていました。
行動経済学的には「習慣はめんどくさいものほど続きにくい」といわれているので、Xのアプリを消してみました。
また、それでも使いすぎることもあったので、iPhoneの機能を使ってアプリの時間に制限(45分以内)をかけたりしていましたが、それでもときどき上限を超えてしまったり・・・
みんチャレを使う分、Xをみる頻度もかなり減り、ここ数週間は1日平均15分以内くらいでキープできています。
始める前は自分も予想していなかった意外な副次的効果でした😊
みんチャレのデメリットと対策
みんチャレのデメリットはいくつかあります。
デメリット①だれと同じ部屋になるか分からない
まず、「だれと同じ部屋になるかわからない」という点です。
引っ越しでいうところの「隣人ガチャ」が起きうるってことですね。
もしかすると、入った部屋でめちゃめちゃ絡みが面倒な人がいるかもしれません。(僕は8チームくらい試しましたが、まだそういう人に出会ったことないです)
ただ、もしも変な人と同室になったのであれば、その部屋を退室すればいいだけです。
ストーカー気質な人がいたとしても、アカウントをチェックしてもどんなチームに入っているかはわからない仕様になっているので安心です。(自分で入っているチームをあえて明記していれば別ですが)
デメリット②2チーム以上入るなら課金が必要
無料で入れるのは、1つのチームまでです。
そのため、慣れてくると2チーム以上入りたくなってくるのですが、その場合は課金がいります。
1ヶ月500円、年間会員になれば392円です。(2024/5現在)
ジュース3本買うの我慢するくらいの額で、習慣が手に入るのは、控えめに言ってもかなりお得なんじゃないかなと思います!
おまけ:おちばがみんチャレでやってること
最後に、おちばがみんチャレでやっていることを紹介します。
休日は家族とゆっくりすごすことが多いので、基本は平日に習慣化したいことをやっています。
①医学論文を通読
日常診療で一次文献に当たる時間を取るようにしています。できれば1日1つまるごと通読するように心がけています。
もともとは通読せずアブストだけサラッと読むことが多かったんですが、ガイドラインの変更の契機となっているようなKeyとなる論文などは、結果だけでなく患者背景やdiscussionなど読むと理解が深められるので、きちんと全部読むようにしています。
※通読の重要性については、こちらの本でもおすすめされていました。
②医学書(二次文献)を読む
①とすこし似ていますが、二次文献も読むようにしています。
これは、
●一次文献より情報収集できる範囲が広い(論文一つだけでは得られる知識が狭い)
●一次文献がどのように実践の場で扱われているかの雰囲気を知ることができる
●エビデンスだけでは判断が難しいファジーな内容についても知ることができる
などの理由があります。
「新しいキラキラした論文のみ読んでわかった気になる」みたいな状況は避けなきゃと思っているので、二次文献も読むことで、バランスを取りたいと考えています…!
③早寝早起き・ランニング
朝の時間を有効活用するために、「23時には寝て6時には起きる」というチームに入っています。
これは、睡眠時間を確保するのに加えて、朝の時間を有効活用するためです。
朝起きてからは、健康維持の目的でランニングを始めてみました。
ずっと体を動かしたいと思っていたのですが、息子が0-3歳くらいの間は厳しかったので💦 ただ、もうだいぶ大きくなってきて、朝までぐっすり寝れるようになったので、ようやく開始できました。
まだまだ始めたばかりですが、健康寿命を伸ばすため、そして体力をつけるために、頑張ります!
④ブログを書く/読書する
最後は、ブログの執筆活動です。
なんやかんや3年くらいやってるブログですが、時期によって更新できている時期とできていない時期があります。
ブログは自分のライフワークという感じになってきているので、他に代替となるアウトプットツールが見つかるまでは可能な限り続けたいので、今後もやっていきたいと思います。
ブログを書くには情報収集(読書や調べごと)はつきものなので、そちらも合わせて習慣化していきたいので、チームに所属しています。
まとめ:みんチャレで健康や勉強の習慣を手に入れよう!
イングランドの著名な詩人ジョン・ドライデンは「はじめは人が習慣を作り、それから習慣が人を作る」という言葉を残しています。
モチベーションとか、やる気スイッチとか、情熱とか、そういうのに頼らずとにかく「歯磨きするくらい自然に継続できる状態にもってく」ことさえできれば、人生どうあがいても良い方向に向かっていくわけで、勝ちだと思っています。(ちなみにおちばは習慣化することを、「歯みがき化」と呼んでいます。笑)
みんチャレは習慣化のために非常に有効なツールです。
百聞は一見にしかずと言いますし、まずは一度ダウンロードしてやってみるのがおすすめですよ👍
もしもやり始めたけど同じ部屋に人がほしい!とか、論文読みたい!とか、一緒になにか習慣にしたい!っていう方がおられたら、おちばへコメント欄でもSNSでもよいので連絡ください😊一緒に習慣化しましょう🤘
■関連書籍
・複利で伸びる1つの習慣
習慣化するための知識のすべてが詰まっています。自己啓発っぽいタイトルですが、きちんと根拠となる情報や論文を豊富に載せており、読み物としてとても面白かったです。
・熟達論
もと陸上選手として有名な為末選手が書いた、「熟達」に関する書。
熟達するまでの過程を5つの段階に分けて解説しています。
スポーツは勿論、仕事でも趣味でも応用のできる考え方だと思います。
■こんな記事も書いています。
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