内科専門医試験、無事合格していたら良いなあ…。
過去の合格率が気になるなあ
新内科専門医試験になってからの細かいデータが知りたいな。
こんな人のための記事です。
新制度になったばかりの、内科専門医制度。
J-OSLERの大変さにスポットライトが当てられがちですが、意外と大変なのは内科専門医試験でした。
今回の記事では、僕が受験した、第2回(2022年)内科専門医試験の合格率・受験者数・点数の平均などのデータをまとめてみました!
第2回 内科専門医試験の合格率は?
日内会誌 2023-6 p1115 より第2回(2022年)内科専門医試験は、合格率は、90.02%でした。
受験者数:2495名 欠席者(受験資格なし・辞退含む):26名
合格者数は、2246名 (※病歴要約不合格により試験不合格2名)
第1回(2021年度)内科専門医試験は94%が合格していたようです。第2回はやや下がったとはいえ9割。専門医機構の人のインタビューでも9割は合格するように調整しているみたいです。
第2回 内科専門医試験の合格ラインは?平均得点率は?難易度は?
●受験者平均得点率:71.35%(一般問題:72.87% 臨床問題:71.02%) でした。
分野ごとの平均得点率は以下の図の通り
日内会誌 2023-6 p1115 より
7割くらい取れば、合格できそうって感じですね。
ただし、自分は受けてみて「かなり難易度が高い」と感じました。
内科認定医試験の過去問と比較しても明らかに難しく、旧制度の総合内科専門医試験に近い感じです。
公開されてはいないですが、知り合いと話す中で、除外されている問題もたくさんあるのではないか?と噂にもなっています。
内科専門医試験の、各分野の合格最低点は?
内科専門医試験は、合計点数だけで合格率が決まるわけではありません。
各分野において「合格に必要な最低点」が決まっています。(いわば、足切り)
つまり、一分野の出来があまりに悪く、このボーダーを下回ってしまった場合、合計点がどれだけ高くても不合格となってしまうようです💦
公開されている情報の中にこの各分野の合格最低点は見つけることはできませんでしたが、知り合いの話を聞く限り4割前後のようです。
僕の知り合いは、合計点数は合格ラインに達していたものの、神経が4割程度しか取れなかったので不合格になったようでした。オソロシイ…
得意不得意はあるかと思いますが、苦手な診療科の勉強を放置せず、ある程度の点数が確保できるように勉強しておくのがよさそうです。
第2回 内科専門医試験のその他のデータは?
以下、その他のデータです。
●実施日 令和4年(2022年)5月29日
●場所:5地域10会場にて実施(札幌、東京・横浜、名古屋、大阪、福岡)
●試験時間(120分):第1時限:9時〜11時 第2時限:12時〜14時 第3時限:14時40分〜16時40分
●出題数 250題
●受験申込み者数:2521名
日内会誌 2023-6 p1115 より・J-OSLER世代:2409名
認定内科医 取得済み(病歴要約免除):48名
認定内科医 資格喪失による受験(病歴要約免除):10名
認定内科医試験で病歴要約のみ合格者(病歴要約免除):42名
旧世代で認定内科医なし(病歴要約29症例必要):12名
認定内科医の方は、更新せずに資格を失っていたとしても要約は作らずに済んだんですね…羨ましい🤔
まとめ
内科専門医試験の合格率など、基本データをまとめてみました。
2022年に受験した際は、体感として旧制度である内科認定医の試験の過去問と比べて、大幅に難しくなっている印象でした…💦
ただ、難しいとはいえ、実際の合格率はそれなりに高いため、しっかり対策すれば大丈夫かと思います。
計画的に準備すれば、必ず合格できる試験です!ぜひ頑張ってください!
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2022年度に受験した後、Twitterの同志のみんなと一緒に過去問想起を作りました。
ぜひ今後受験される方は、参考にしてみてください!
過去に作った内科専門医試験の受験体験記はこちら
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